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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2015年7月10日

砂糖類の国内需給

2015年7月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。6月に「平成26砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第4回)」を公表した。その概要は以下の通りである。
 
(1)砂糖の消費量
前回見通しから2000トン増の198万4000トンの見通し

 平成26砂糖年度(10月〜翌9月)の砂糖の消費量は、前回見通しから2000トン増の198万4000トン(前年度比0.1%増)と見通している(表1)。内訳を見ると、分みつ糖の消費量は、近年の消費動向を踏まえた上半期の消費実績と、景気が緩やかな回復基調にあり個人消費に持ち直しの兆しが見られることから、195万トン(同0.1%減)と見通している。含みつ糖の消費量は、近年の消費動向を勘案し、3万4000トン(同9.7%増)と見通している。

(2)砂糖の供給量
前回見通しから1万8000トン減の197万1000トンの見通し

 平成26砂糖年度の砂糖の供給量は、前回見通しから1万8000トン減の197万1000トン(前年度比0.4%増)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖が195万2000トン(同0.3%増)、含みつ糖が1万8000トン(前年度同)と見通している。

 国内産糖の供給量の見通しを見ると、国産分みつ糖では、てん菜については、8月中旬以降、平均気温は平年を下回り降雨も少なかったことから、根重、糖度ともに前年を上回り、製糖作業についてもおおむね順調に推移したことから、産糖量は60万8000トン(前年比10.3%増)、供給量は60万7000トン(精製糖換算。同10.2%増)と見通している。

 サトウキビについては、夏場の生育などが順調に推移し、前年を上回る生産量となっている地域がある一方で、春先の低温や秋の台風被害により生育や登熟が進まず、低単収、低糖度となっている地域もあることから、産糖量は12万8000トン(同5.2%減)、供給量は12万2000トン(精製糖換算。同5.2%減)と見通している。

 国産含みつ糖では、沖縄県および鹿児島県の南西諸島での製造状況を勘案して、8000トン(前年同)と見通している。
 
(3)異性化糖の需給見通し
前回見通しから4000トン減の80万7000トンの見通し

 異性化糖の消費量は、近年の消費動向などを踏まえ、80万7000トン(前年度比0.6%減)と見通している(表2)。供給量は、消費量に見合った量が供給されるものと見通している。
 

2. 異性化糖の移出動向

5月の移出量は14カ月ぶりに前年同月を上回る
 2015年5月の異性化糖の移出数量は、8万2169トン(前年同月比0.9%増、前月比0.9%減)と、2014年3月以来、14カ月ぶりに前年同月を上回る水準となった(図1)。

 同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満 355トン (前年同月比7.5%増、前月比1.7%減)
果糖含有率40%以上50%未満 1万9492トン (同7.5%減、同8.1%減)
果糖含有率50%以上60%未満 6万1112トン (同7.2%増、同1.0%増)
果糖含有率60%以上 1209トン (同59.7%減、同41.5%増)
 
 

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
4月の輸入量は直近3年間で最低量となった

 財務省「貿易統計」によると、2015年4月の分みつ糖の輸入量は、5万9762トン(前年同月比26.9%減、前月比24.3%減)と、直近3年間の最低水準となった(図3)。なお、6万トンを下回ったのは、2010年5月(4万2371トン)以来である。輸入先国はタイと米国の2カ国であった。

 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ 5万9743トン (前年同月比9.1%増、前月比75.0%増)
米国 19トン (同13.6%減、同67.8%減)

 なお、貿易統計によると、日豪EPAの締結により輸入が可能となった豪州産高糖度粗糖(糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード:1701.14-200)は、3万6496トンの輸入があった。
 
 2015年4月の1トン当たりの輸入価格は、4万3359円(前年同月比4.0%安、前月比9.8%安)となった(図5)。

 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ   4万3318円 (前年同月比4.3%安、前月比3.1%安)
米国  17万2895円 (同2.4%高、同15.1%安)
 
【含みつ糖の輸入動向】
4月の輸入価格は5カ月連続の下落

 財務省「貿易統計」によると、2015年4月の含みつ糖の輸入量は、1795トン(前年同月比7.9%増、前月比11.7%増)となった(図6)。輸入先国はタイ、中国、ボリビア、フィリピン、米国の5カ国であった。

 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

タイ 975トン (前年同月比15.8%減、前月比23.2%減)
中国 789トン (同103.4%増、同150.5%増)
ボリビア 18トン (同82.4%減、前月輸入実績なし)
フィリピン 10トン (同16.7%減、同44.4%減)
米国 3トン (前年同月輸入実績なし、同25.0%減)
 
 4月の1トン当たりの輸入価格は、12万5168円(前年同月比10.5%高、前月比3.8%安)と、5カ月連続で前月を下回ったものの、前年同月からかなり上昇した(図8)。

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りである。

タイ 12万6397円 (前年同月比13.6%高、前月比2.9%安)
中国 12万1466円 (同6.6%高、同1.5%安)
ボリビア 15万8611円 (同45.3%高、前月輸入実績なし)
フィリピン 22万2500円 (同1.7%安、同10.6%安)
米国 17万4000円 (前年同月輸入実績なし、同11.5%高)
 
【加糖調製品の輸入動向】
4月の輸入量は前年同月からわずかに減少

 財務省「貿易統計」によると、2015年4月の加糖調製品の輸入量は、4万8745トン(前年同月比0.8%減、前月比1.6%減)となった(図9)。

 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品 1万3459トン (前年同月比5.2%増、前月比6.9%減)
ソルビトール調製品 9539トン (同14.4%減、同10.0%減)
ココア調製品 7689トン (同13.1%増、同6.2%減)
その他調製品 6911トン (同4.2%減、同5.8%減)
調製した豆(加糖あん) 6404トン (同17.8%増、同30.1%増)
穀粉調製品 4714トン (同17.4%減、同17.4%増)
コーヒー調製品 29トン (同53.5%減、同28.4%減)
 

4. 価格の動き

【市場価格】
 5月の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京は1キログラム当たり185〜186円、大阪は同186円、名古屋は同189円、関門は同189円と、前月と同水準で推移した。

 また、同月の本グラニュー糖大袋価格(日経相場)は、東京は同190〜191円、大阪は同191円、名古屋は同194円と、前月と同水準で推移した。

 5月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京、タンクローリーもの)は、1キログラム当たり137円〜138円と、前月と同水準で推移した。

【小売価格】
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、5月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、187.2円(前年同月比1.0円高、前月比4.1円高)であった。

 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 173.8円 (前年同月比2.7円安、前月比0.1円高)
東北 199.7円 (同16.5円高、同0.3円高)
関東など 178.9円 (同0.7円安、同1.5円高)
首都圏 201.7円 (同1.6円安、同15.7円高)
中部 183.3円 (同3.5円高、同0.1円高)
関西 179.9円 (同0.2円高、同0.1円安)
中国・四国 197.5円 (同2.9円安、同6.3円高)
九州 183.6円 (同1.9円高、同0.8円高)


(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
 関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
 首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
 中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
 関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


 日経POSデータ(全国200店舗)によると、5月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、226.4円(前年同月比2.8円高、前月比0.7円高)であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 185.5円 (前年同月比4.4円高、前月同)
東北 232.5円 (同2.8円高、同0.2円安)
関東など 245.5円 (同2.3円高、前月同)
首都圏 240.5円 (同4.7円高、同2.8円高)
中部 225.9円 (同3.0円高、同0.1円高)
関西 207.8円 (同1.5円高、同0.2円高)
中国・四国 229.6円 (同2.0円高、前月同)
九州 213.5円 (前年同月同、前月同)

 日経POSデータ(全国200店舗)によると、5月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、219.6円(前年同月比1.9円高、前月比0.7円高)であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 235.0円 (前年同月比0.4円安、前月比1.8円高)
東北 229.9円 (同4.6円高、同2.0円高)
関東など 225.5円 (同4.3円安、同0.6円高)
首都圏 219.2円 (同2.0円高、同1.3円高)
中部 213.4円 (同3.4円高、同0.1円安)
関西 208.6円 (同8.3円高、前月同)
中国・四国 218.8円 (同2.7円高、同0.4円安)
九州 217.6円 (同1.8円高、前月同)

【購入金額および購入量】
 総務省「家計調査」によると、2015年4月の1世帯当たりの砂糖に係る支出金額は、88円(前年同月比11.4%高、前月比14.6%安)となった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、425グラム(同22.5%増、同7.0%減)となった(図11)。支出金額および購入数量ともに、消費税増税による反動のあった前年同月から増加した。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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