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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2015年11月10日

砂糖類の国内需給

2015年11月

調査情報部、札幌事務所

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。9月に「平成27砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第1回)」を公表した。その概要は以下の通りである(詳細は2015年10月号参照)。
 

2. てん菜の生産見込み

作付面積は11年ぶりに増加、生産量も2年連続で増加の見込み
 北海道農政部生産振興局農産振興課は、9月24日に「平成27年産てん菜の生産見込数量(平成27年8月20日現在)」を公表した。

 作付面積は、5万8682ヘクタール(前年産比2.5%増)と、前年産から1448ヘクタール増加した(表3)。作付面積が増加したのは平成16年産以来、11年ぶりとなる。地域別に見ると、十勝地域が2万5733ヘクタール(同3.1%増)、オホーツク地域が2万4119ヘクタール(同1.5%増)、道央地域4402ヘクタール(同0.6%増)、道南地域4429ヘクタール(同6.9%増)と、いずれの地域も前年産を上回る見込みである。

 1ヘクタール当たり収量は63トン(同1.1%増)の見込みであり、作付面積の増加と相まって、生産量は369万4000トン(同3.6%増)と、2年連続で増加となる見込みである。

 今年は4月下旬から晴天の日が続き、気温が平年より高めに経過したことから、移植作業は道平均で平年より7日早く終了した(十勝:早4日、オホーツク:早10日)。移植後から7月中旬ごろまで降水量が少ない状況が続き、平均気温が平年より高かったため、干ばつ気味となり、7月中旬以降の生育は緩慢になったものの、葉数および根周の生育状況(8月15日現在)は平年より上回っている。

(札幌事務所)

 

3. 異性化糖の移出動向

9月の移出量は前月から大幅に減少
 2015年9月の異性化糖の移出数量は、6万1092トン(前年同月比9.2%増、前月比17.0%減)と、3カ月連続の減少となった(図1)。
 同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満 355トン (前年同月比5.3%増、前月比9.3%減)
同40%以上50%未満 1万6861トン (同1.3%増、同5.7%減)
同50%以上60%未満 4万3267トン (同14.3%増、同20.7%減)
同60%以上 608トン (同46.2%減、同20.8%減)
 

4. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
8月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2015年8月の分みつ糖の輸入量は、5万8996トン(前年同月比45.6%減、前月比50.0%減)と、8月の輸入量としては3年ぶりに10万トンを下回った(図3)。輸入先国はタイ、米国の2カ国で国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ 5万8948トン (前年同月比17.9%減、前月比8.0%減)
米国 48トン (同4.0%減、同71.4%増)

 なお、豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は2万493トンであった。
 
 2015年8月の1トン当たりの輸入価格は、4万682円(前年同月比8.7%安、前月比2.7%安)となった(図5)。
 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ 4万540円 (前年同月比7.6%安、前月比2.3%高)
米国 21万4604円 (同37.8%高、同1.7%安)
 
【含みつ糖の輸入動向】
8月の輸入価格は前年同月から大幅に上昇

 財務省「貿易統計」によると、2015年8月の含みつ糖の輸入量は、230トン(前年同月比54.5%減、前月比18.7%減)となった(図6)。輸入先国は中国、タイ、コスタリカ、フィリピン、ボリビアの5カ国であった。
 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

中国 131トン (前年同月比69.3%減、前月比28.8%減)
タイ 42トン (前年同月同、同42.5%減)
コスタリカ 20トン (前年同月同、前月輸入実績なし)
フィリピン 19トン (同18.8%増、前月輸入実績なし)
ボリビア 18トン (前年同月および前月輸入実績なし)
 
 2015年8月の1トン当たりの輸入価格は、13万8257円(前年同月比21.7%高、前月比15.1%高)となった(図8)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りである。

中国 13万5573円 (前年同月比21.9%高、前月比9.2%高)
タイ 6万8881円 (同15.4%安、同36.2%安)
コスタリカ 21万2650円 (同33.4%高、前月輸入実績なし)
フィリピン 21万2158円 (同4.9%高、前月輸入実績なし)
ボリビア 15万9000円 (前年同月および前月輸入実績なし)
 
【加糖調製品の輸入動向】
8月の輸入量は前月からかなり減少

 財務省「貿易統計」によると、2015年8月の加糖調製品の輸入量は、4万3456トン(前年同月比2.6%増、前月比14.7%減)となった(図9)。
 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品 1万2836トン (前年同月比11.5%増、前月比18.8%減)
ソルビトール調製品 9686トン (同9.2%増、同11.7%減)
その他調製品 6802トン (同2.3%増、同9.7%減)
ココア調製品 6462トン (同3.6%減、同20.6%減)
調製した豆(加糖あん) 4704トン (同7.0%減、同16.9%減)
穀粉調製品 2955トン (同16.5%減、同4.9%増)
コーヒー調製品 11トン (同68.3%減、同63.3%減)
 

5. 価格の動き

【市場価格】
 9月の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京は1キログラム当たり185〜186円、大阪は同186円、名古屋は同189円、関門は同189円と、前月と同水準で推移した。
 また、同月の本グラニュー糖大袋価格(日経相場)は、東京は同190〜191円、大阪は同191円、名古屋は同194円と、前月と同水準で推移した。
 9月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京、タンクローリーもの)は、1キログラム当たり137円〜138円と、前月と同水準で推移した。
【小売価格】
9月の上白糖小袋の平均小売価格は首都圏で前月から15.4円下落

 日経POSデータ(全国200店舗)によると、9月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、183.8円(前年同月比2.3円安、前月比2.4円安)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 175.7円 (前年同月比1.5円安、前月比1.4円高)
東北 187.7円 (同10.5円安、同1.0円高)
関東など 181.5円 (同6.4円高、同1.0円高)
首都圏 185.6円 (同17.4円安、同15.4円安)
中部 184.9円 (同7.2円高、同1.2円高)
関西 177.5円 (同3.2円安、同0.2円安)
中国・四国 198.8円 (同0.6円高、同2.3円高)
九州 181.8円 (同0.2円高、同0.2円高)

 最も高かったのは中国・四国で、最も安かった北海道との価格差は23.1円であった。前月まで最も高かった首都圏では、前月比15.4円安と大きく下落した。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


9月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は九州で前月から15.8円上昇
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、9月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、226.3円(前年同月比0.7円高、前月比0.3円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 185.7円 (前年同月比2.6円高、前月比0.2円高)
東北 231.6円 (同1.1円安、前月同)
関東など 246.1円 (同0.6円高、同0.2円高)
首都圏 237.1円 (前年同月同、同2.2円安)
中部 226.1円 (同0.8円安、同0.6円高)
関西 207.5円 (同0.4円安、同0.8円安)
中国・四国 229.6円 (同0.1円高、前月同)
九州 229.3円 (同15.8円高、同15.8円高)

 最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は60.4円であった。また、九州では8月(前月比7.8円高)に続き、大きな価格の上昇が見られた。

9月の三温糖小袋の平均小売価格は中国・四国で前月から8.8円上昇
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、9月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、217.7円(前年同月比1.7円高、前月比0.3円安)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 229.6円 (前年同月比9.7円安、前月比4.0円安)
東北 227.2円 (同5.7円高、同1.6円安)
関東など 225.1円 (同4.1円高、同0.3円高)
首都圏 215.8円 (同3.0円安、同0.2円安)
中部 213.0円 (同6.9円高、同0.2円高)
関西 206.6円 (同1.4円高、同0.1円高)
中国・四国 218.2円 (同8.8円高、同0.2円高)
九州 217.1円 (同1.3円高、前月同)

 最も高かったのは北海道で、最も安かった関西との価格差は23円であった。
【購入金額および購入量】
8月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は前年同月からかなり減少

 総務省「家計調査」によると、2015年8月の1世帯当たりの砂糖に係る支出金額は、92円(前年同月比3.2%安、前月比8.9%安)となった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、456グラム(同6.2%減、同0.2%減)となった(図11)。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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