砂糖 砂糖分野の各種業務の情報、情報誌「砂糖類情報」の記事、統計資料など

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 2. 国際価格の動向

2. 国際価格の動向

印刷ページ

最終更新日:2016年5月10日

2. 国際価格の動向

2016年5月

ニューヨーク粗糖相場の動き(3/1〜4/15)
〜1年5カ月ぶりに16セント台まで上昇するも、再び14〜15セント台へ〜
図2
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近5月限)は、3月1日に1ポンド当たり14.39セントの値を付け、その後14セント台で推移し、8日は同14.86セントの値を付けた。ブラジル石油・天然ガス・バイオ燃料監督庁(ANP)が、同国の含水エタノール需要が拡大する可能性を発表したことを受け、エタノール生産へのサトウキビ仕向け量の増加予想が強気に作用した。また、ブラジル通貨レアルの対米ドル安の進行に歯止めがかかり、ブラジルの輸出が鈍化するとの予測に加え、タイの収穫終了が予想以上に早まるとの懸念から、14日は、同15.42セントの値を付けた。17日は、タイ政府が2016年の輸出見通しを前年より2割減と発表したことから、同15.99セントと続伸した。さらに、レアルが引き続き高騰したことや、分析機関が2015/16年度および2016/17年度の世界的な砂糖供給不足が当初予想よりも拡大するとの見通しを発表したことを受け、23日には同16.71セントまで上伸した。一方、24日には、イースターの連休を控えて売り込まれ、同15.87セントに反落した後、再びレアル対米ドル為替レートが下落に転じたことやブラジルの2016/17年度の増産見通しが圧迫材料となり、31日には同15.35セントとなった。

 4月に入り、ブラジル国営石油公社ペトロブラスがガソリンやディーゼル燃料価格を引き下げる可能性があるとの新聞報道から、エタノール価格が下落し、砂糖生産が活発になるとの予想が強まり、4日には同14.64セントに下落した。ブラジル中南部地域のサトウキビ収穫作業が例年より早く始まったことが押し下げ要因となり、その後の相場は14セント台で弱含みに推移し、13日には同14.01セントとなったものの、2015/16年度の砂糖供給不足が拡大するとの予測が再び発表されたことから、15日は同15.04セントと急伸した。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713