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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2016年11月10日

2. 国際価格の動向

2016年11月

ニューヨーク粗糖相場の動き(9/1〜10/20)
〜世界の砂糖供給不足の拡大予測を背景に2012年7月以来の23セント台に上昇〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注)が発表した8月前半の生産実績において、同国中南部の砂糖生産量が前年度を大幅に上回ったとの報告を受け、9月1日は、1ポンド当たり19.59セントの値を付けた。しかし、低調な米国の雇用統計により米ドルが下落したことや、8月後半から9月の初めにかけて降雨に見舞われたブラジル中南部のサトウキビの圧搾に遅れが生じたことなどが押し上げ要因となり、6日は同20.22セント、7日は同20.29セントと続伸した。その後、UNICAが発表したブラジル中南部の8月後半のサトウキビ圧搾量が予想を下回ったことなどから、16日は同21.78セントと急伸し、21日は同22.20セントの値を付けた。さらに、インド砂糖製造協会(ISMA)が、2016/17年度の同国の砂糖生産量は減少し、7年ぶりに消費量を下回る可能性があると示唆したことから続伸し、28日は同23.27セントの値を付けたものの、30日は同22.53セントに値を下げ納会した。

 新たな限月(期近3月限)となる10月に入ると、インドの減産予測に加え、ブラジルのサトウキビ圧搾量が予測を下回るとの予想から、5日は同23.81セントと2012年7月以来の高値を付けた。その後はやや軟調に推移し、インドの主要生産地域であるマハラシュトラ州の圧搾開始が約1カ月早まったとの報道に相場は反応し、20日は同22.62セントの値を付けた。

(注)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
 
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