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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2016年12月9日

砂糖類の国内需給

2016年12月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。9月に「平成28砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第1回)」を公表した(詳細は2016年10月号参照)。

平成28砂糖年度(10月〜翌9月)の見通し【砂糖】

表1 平成28砂糖年度における砂糖の需給見通し

表2 平成28砂糖年度における異性化糖の需給見通し

2. 異性化糖の移出動向

10月の移出数量は前年同月からかなりの程度増加
 2016年10月の異性化糖の移出数量は、6万5398トン(前年同月比9.1%増、前月比3.0%減)となった(図1)。

 10月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満      414トン
 (前年同月比8.4%増、前月比13.6%増)
同40%以上50%未満  1万8121トン
 (同3.9%増、同5.3%増)
同50%以上60%未満  4万6010トン
 (同11.5%増、同5.9%減)
同60%以上           853トン
 (同0.6%増、同8.3%減)
 

図1 異性化糖の移出量の推移

図2 異性化糖の種類別移出量の推移

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
9月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年9月の分みつ糖(HSコード 1701.14-110)の輸入量は、4万6268トン(前年同月比39.6%減、前月比25.9%減)であった(図3)。輸入先国はタイおよび豪州で国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ  3万6049トン
 (前年同月比52.9%減、前月比25.8%減)
豪州  1万219トン
 (前年同月輸入実績なし、同25.9%減)

 同月における豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、7万8551トン(前年同月比2.2倍、前月比2.3倍)であった。

図3 分みつ糖の輸入量の推移

図4 分みつ糖の国別輸入量の推移

 2016年9月の1トン当たりの輸入価格は、5万1173円(前年同月比33.3%高、前月比2.7%安)となった(図5)。
 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ  5万1670円
 (前年同月比34.9%高、前月比0.4%高)
豪州  4万9421円
 (前年同月輸入実績なし、同12.3%安)

図5 分みつ糖の輸入価格の推移

【含みつ糖の輸入動向】
9月の輸入量は前月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2016年9月の含みつ糖の輸入量は、411トン(前年同月比1.7%増、前月比45.7%増)であった(図6)。輸入先国は中国、タイ、フィリピン、ボリビアの4カ国であった。
 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

中国      313トン
 (前年同月比15.2%減、前月比26.2%増)
タイ        60トン
 (前年同月輸入実績なし、同2.9倍)
フィリピン    13トン
 (前年同月比58.1%減、前月同)
ボリビア     25トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 

図6 含みつ糖の輸入量の推移

図7 含みつ糖の国別輸入量の推移

 2016年9月の1トン当たりの輸入価格は、116572円(前年同月比9.4%安、前月比3.9%高)となった(図8)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

中国       10万5454円
 (前年同月比15.5%安、前月比2.8%安)
タイ       15万5267円
 (前年同月輸入実績なし、同79.6%高)
フィリピン    18万6538円
 (前年同月比13.2%高、同16.9%安)
ボリビア    12万6520円
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 

図8 含みつ糖の輸入価格の推移

【加糖調製品の輸入動向】
9月の加糖調製品の輸入量は前年同月および前月と同水準

 財務省「貿易統計」によると、2016年9月の加糖調製品の輸入量は、4万5820トン(前年同月比2.3%減、前月比0.3%増)となった(図9)。
 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品       1万2631トン
 (前年同月比7.4%減、前月比10.7%増)
ソルビトール調製品   1万584トン
 (同0.5%減、同4.3%減)
ココア調製品         7292トン
 (同4.2%減、同0.3%減)
その他調製品         6320トン
 (同4.7%減、同12.9%減)
調製した豆(加糖あん )  5514トン
 (同1.6%増、同11.3%増)
穀粉調製品          3463トン
 (同18.7%増、同5.4%減)
コーヒー調製品         16トン
 (同32.8%減、同29.1%減)
 

図9 加糖調製品の品目別輸入数量の推移

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖の価格は2016年2月以来8カ月ぶりに値上がり

 10月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京  1キログラム当たり187〜193円
大阪  同188〜193円
名古屋  同191〜196円
関門  同191〜196円

上白糖(小袋)
東京  1キログラム当たり200〜206円
大阪  同202〜207円

本グラニュー糖(大袋)
東京  1キログラム当たり192〜198円
大阪  同193〜198円
名古屋  同196〜201円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京  1キログラム当たり187〜193円
大阪  同188〜193円
名古屋  同189〜194円

 10月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの
1キログラム当たり131〜132円

果糖分55%もの
同137〜138円

  【小売価格】
10月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で22.5円

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、189.2円(前年同月差1.0円安、前月差3.3円安)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道     196.4円
 (前年同月差6.1円高、前月差0.1円安)
東北       199.8円
 (同0.3円高、同1.2円安)
関東など     177.5円
 (同2.3円高、同0.4円高)
首都圏     184.1円
 (同6.3円安、同14.8円安)
中部      179.7円
 (同0.8円高、同1.5円高)
関西      190.9円
 (同4.0円安、同2.1円安)
中国・四国  200.0円
 (同0.9円高、同0.5円安)
九州・沖縄  190.4円
 (同3.1円安、同0.8円安)

 最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は22.5円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
10月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で77.9円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、238.9円(前年同月差4.1円高、前月差1.0円高)であった。
  同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道      196.6円
 (前年同月差9.1円高、前月差4.8円高)
東北       274.5円
 (同5.7円高、同0.8円高)
関東など    246.5円
 (同0.4円高、前月同)
首都圏     245.7円
 (同7.9円高、前月差0.3円高)
中部       248.5円
 (同1.1円安、同0.2円安)
関西       232.2円
 (同5.8円高、同0.4円高)
中国・四国   246.6円
 (同3.2円高、同0.9円高)
九州・沖縄   217.8円
 (同0.8円安、同0.1円安)

 最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は77.9円であった。

10月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で50.1円
 
KSPPOSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、233.4円(前年同月差3.5円高、前月差0.2円安)であった。
 
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道       236.8円
 (前年同月差2.6円安、前月差12.8円安)
東北        257.4円
 (同2.6円高、同0.3円安)
関東など    237.2円
 (同4.2円高、同0.7円高)
首都圏       227.4円
 (同3.2円高、同0.3円高)
中部        227.7円
 (同2.7円高、同2.0円高)
関西        231.2円
 (同5.2円高、同月同)
中国・四国    246.7円
 (同4.6円高、前月差3.6円高)
九州・沖縄    207.3円
 (同0.1円高、同1.0円安)

 最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は50.1円であった。

 【購入金額および購入量】
9月の砂糖の購入数量は前年同月および前月からかなり減少

 総務省「家計調査」によると、2016年9月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は35で、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は、84円(前年同月比8.7%安、前月比10.6%安)となった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、370グラム(同9.8%減、同11.9%減)となった(図11)。

図10 1世帯当たりの砂糖に係る支出額の推移

図11 1世帯当たりの砂糖の購入数量の推移

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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