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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2017年6月9日

砂糖類の国内需給

2017年6月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。3月に「平成28砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)」を公表した(詳細は2017年5月号参照)。

平成28砂糖年度(10月〜翌9月)の見通し【砂糖】

表1 平成28砂糖年度における砂糖の需給見通し

表2 平成28砂糖年度における異性化糖の需給見通し

2. 異性化糖の移出動向

4月の移出数量は前年同月からやや減少
 2017年4月の異性化糖の移出数量は、8万2154トン(前年同月比3.3%減、前月比7.3%増)であった(図1)。
 4月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満     509トン
 (前年同月比28.2%増、前月比18.9%増)
同40%以上50%未満  2万1702トン
 (同0.2%増、同6.4%増)
同50%以上60%未満  5万8608トン
 (同4.8%減、同7.7%増)
同60%以上          1335トン
 (同1.0%増、同1.8%増)

図1 異性化糖の移出量の推移

図2 異性化糖の種類別移出量の推移

3.輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月から大幅に増加
 財務省「貿易統計」によると、2017年3月の分みつ糖(HSコード 1701.14-110)の輸入量は、9万4040トン(前年同月比3.7倍、前月比3.9倍)であった(図3)。
 輸入先国はタイ、豪州および米国の3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ   7万8928トン
 (前年同月比3.1倍、前月比6.3倍)
豪州   1万5093トン
 (前年同月輸入実績なし、同32.4%増)
米国       19トン
 (前年同月および前月同)

 また、同月における豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、3万9997トン(前年同月比17.7%増、前月比23.0%増)であった。

図3 分みつ糖の輸入量の推移

図4 分みつ糖の国別輸入量の推移

 2017年3月の1トン当たりの輸入価格は、5万9486円(前年同月比50.7%高、前月比0.3%安)であった(図5)。

タイ   5万8861円  
 (前年同月比49.3%高、前月比4.7%高)
豪州   6万2662円  
 (前年同月輸入実績なし、同1.1%安)
米国  13万3263円  
 (前年同月比30.7%高、同18.7%高)

 また、同月における豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、6万1959円(前年同月比49.3%高、前月比13.3%高)であった。

図5 分みつ糖の輸入価格の推移

【含みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加

 財務省「貿易統計」によると、2017年3月の含みつ糖(HSコード1701.13.000、1701.14.190)の輸入量は、2220トン(前年同月比15.6%増、前月比66.4%増)であった(図6)。
 輸入先国はタイ、中国およびフィリピンの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

タイ        1521トン
 (前年同月比17.9%増、前月比50.0%増)
中国        682トン
 (同20.3%増、同4.0倍)
フィリピン     17トン
 (同59.5%減、同63.8%減)
 

図6 含みつ糖の輸入量の推移

図7 含みつ糖の国別輸入量の推移

 2017年3月の1トン当たりの輸入価格は、12万4486円(前年同月比4.3%高、前月同)であった(図8)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ     12万1253円
 (前年同月比2.9%高、前月比0.5%高)
中国     12万9337円
 (同9.5%高、同0.1%安)
フィリピン  21万9059円
 (同69.0%高、同29.8%高)

図8 含みつ糖の輸入価格の推移

【加糖調製品の輸入動向】
3月の加糖調製品の輸入量は前年同月からやや増加

 財務省「貿易統計」によると、2017年3月の加糖調製品の輸入量は、4万8630トン(前年同月比5.6%増、前月比14.9%増)であった(図9)。
 品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品     1万4217トン  
 (前年同月比6.2%増、前月比26.6%増)
ソルビトール調製品    9550トン  
 (同2.2%減、同5.5%増)
ココア調製品        7201トン  
 (同6.9%増、同22.9%減)
調製した豆(加糖あん)  6428トン  
 (同7.4%増、同68.1%増)
穀粉調製品         4522トン  
 (同37.1%増、同52.1%増)
コーヒー調製品       32トン  
 (同25.3%減、同7.1%減)
その他調製品       6681トン  
 (同2.3%減、同13.6%増)

図9 加糖調製品の品目別輸入数量の推移

4.価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 4月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京 1キログラム当たり 195〜196円
大阪  同196円
名古屋  同199円
関門  同199円

上白糖(小袋)
東京 1キログラム当たり 208〜209円
大阪  同210円

本グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり 200〜201円
大阪  同201円
名古屋  同204円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり 195〜196円
大阪  同196円
名古屋  同197円

 4月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの  
1キログラム当たり 131〜132円
果糖分55%もの          
同137〜138円

【小売価格】
4月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で24.4円

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける4月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、193.2円(前年同月差4.5円高、前月差0.7円安)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    199.7円  
 (前年同月差5.8円高、前月差1.2円高)
東北     199.7円  
 (同1.6円安、同0.7円安)
関東など   180.4円
 (同3.0円高、同0.1円安)
首都圏    195.6円  
 (同12.2円高、同6.3円安)
中部     181.0円  
 (同0.9円安、同1.3円高)
関西     191.1円  
 (同4.0円高、同0.5円高)
中国・四国  204.8円  
 (同5.4円高、同0.9円安)
九州・沖縄  193.7円  
 (同3.2円高、同4.6円高)

 最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は24.4円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。 関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県 首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県 中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県 関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県

4月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で75.8円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける4月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、241.7円(前年同月差5.3円高、前月差1.4円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    199.9円  
 (前年同月差10.6円高、前月差0.3円高)
東北     275.7円  
 (同2.8円高、同0.7円高)
関東など   250.1円  
 (同3.8円高、同4.4円高)
首都圏    248.6円  
 (同8.2円高、同2.5円高)
中部     251.3円  
 (同0.9円高、同0.2円高)
関西     231.4円  
 (同5.2円高、同1.2円高)
中国・四国  256.1円  
 (同10.4円高、同2.0円高)
九州・沖縄  219.3円  
 (同0.1円安、同1.2円高)

 最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は75.8円であった。

4月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で49.2円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける4月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、237.6円(前年同月差6.3円高、前月差1.1円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    239.8円  
 (前年同月差5.3円高、前月差2.0円安)
東北      260.2円  
 (同3.0円安、同2.3円安)
関東など   242.6円  
 (同5.8円高、同2.6円高)
首都圏    238.0円  
 (同12.8円高、同2.1円高)
中部      227.5円  
 (同0.9円高、同1.1円高)
関西     231.6円  
 (同7.5円高、同0.3円高)
中国・四国  253.3円  
 (同7.6円高、同2.1円高)
九州・沖縄  211.0円  
 (同3.3円高、同3.2円高)

 最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は49.2円であった。

【購入金額および購入量】
3月の砂糖の支出金額は前年同月からかなりの程度減少

 総務省「家計調査」によると、2017年3月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は39で、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は、94円(前年同月比6.9%安、前月比6.8%高)であった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、405グラム(同2.8%増、同2.8%増)であった(図11)。

図10 1世帯当たりの砂糖に係る支出額の推移

図11 1世帯当たりの砂糖の購入数量の推移

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03‐3583‐8713



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