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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2017年6月9日

2. 国際価格の動向

2017年6月

ニューヨーク粗糖相場の動き(4/3〜5/19)
〜供給過剰予測などから、1ポンド当たり15.18セントまで下落〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近5月限)の2017年4月の推移を見ると、2017/18年度に世界の砂糖供給が過剰に転ずるとの予想などが下げ要因となり、5日には1ポンド当たり16.10セントまで値を下げたものの、米軍によるシリア攻撃の影響で原油先物相場が上昇したことなどを受け、7日は同16.77セントとなった。しかし、その後は世界の砂糖需給が緩むとの見通しから弱含みで推移し、17日には同16.47セントとなった。18日は、ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)(注1)が2017/ 18年度のサトウキビ生産量は減少に転じ、砂糖生産量は前年度並みとの見通しを発表したことから、同16.70セントに値を上げたものの、世界の砂糖需給の緩和見通しが再び強まったことやブラジルでの順調なサトウキビ収穫状況が圧迫材料となり、27日には同15.18セントまで落ち込んだ。翌28日には同16.04セントに急反発し、5月限は納会した。

 新たな限月(期近7月限)となる5月に入ると、1日は同16.18セントに続伸したものの、上昇材料がない中、5日には同15.31セントまで下げた。その後は、ブラジル通貨レアルの対米ドル高やブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注2)が発表した4月の砂糖の生産実績が前年度より減少したことが下支えとなり、10日には同15.84セントに値を上げた。その後12日にかけて、レアル安が進んだことから相場は下落したが、レアルが下げ止まったとみられたことから、19日には同16.38セントまで上昇した。

(注1)主要作物の生産状況報告や予測などを行っているブラジル農務省直轄の機関。
(注2)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
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