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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2017年9月11日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2017年9月

 本稿中の為替レートは2017年7月末日TTS相場の値であり、1米ドル=111円(111.35円)、1タイバーツ=3.39円、1ユーロ=131円(131.15円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
生産量・消費量ともに下方修正

 2017年8月時点の米国農務省(USDA)による2017/18穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産関連の数値は、単収が1エーカー当たり169.5ブッシェル(4.3トン、前年度比2.9%減)に下方修正されたことに伴い、生産量も141億5300万ブッシェル(3億5950万トン、同6.6%減)に下方修正された。消費関連の数値は、国内消費量のうち飼料など向けが下方修正されたことにより、総消費量も143億ブッシェル(3億6323万トン、同1.9%減)に下方修正された。

【価格動向:トウモロコシ】
前月予測から据え置き

 同じく2017/18穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり2.90〜3.70米ドル(322円〜411円)と前月予測から据え置かれた(表2)。

表2 米国のトウモロコシの需給見通し

【貿易動向:トウモロコシ】
6月の輸出量は前年同月比大幅減

 2017年6月のトウモロコシ輸出量は、494万1796トン(前年同月比18.8%減、前月比7.9%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。同月の国別輸出量は、次の通り。

メキシコ   138万3486トン  
 (前年同月比15.0%増、前月比0.2%減)
日本     124万9701トン  
 (同0.1%減、同11.2%減)
韓国     54万5696トン  
 (同20.0%増、同18.1%減)

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり175.82米ドル(1万9516円、前年同月比4.7%安、前月比0.2%安)と前年同月からやや下落した。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。

図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移

【貿易動向:コーンスターチ】
6月の輸出量は8カ月連続で前年同月比増

 2017年6月のコーンスターチ輸出量は、1万64トン(前年同月比32.8%増、前月比10.0%増)と8カ月連続で前年同月を上回った(図4)。同月の国別輸出量は、次の通り。

メキシコ    4745トン  
 (前年同月比2.5倍、前月比28.5%増)
カナダ     2865トン  
 (同9.4%増、同12.9%減)
コロンビア   583トン  
 (同34.3倍、同4.7%増)
日本       10トン  
 (前年同月同、前月同)

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド(注)当たり5.77セント(6.4円、前年同月比0.2%高、前月比3.0%高)と前年同月からわずかに上昇した。

(注)1ポンドは0.45キログラム。

図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格、キャッサバ農家価格ともに低水準で推移

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2017年8月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり10.7バーツ(36円、前年同期比10.8%安、前週同)と前年同期をかなり下回っている(図5)。
 また、7月のキャッサバ農家価格は、1キログラム当たり1.17バーツ(4.0円)と前年同月を下回った(表1)。

図5 タイのタピオカでん粉価格の推移

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2017年6月のタピオカでん粉輸出量は、27万4106トン(前年同月比59.5%増、前月比1.4%増)と前年同月を大幅に上回った(図6)。同月の国別輸出量は、次の通り。

中国        12万8603トン  
 (前年同月比64.6%増、前月比4.8%減)
インドネシア    6万2109トン  
 (同3.8倍、同29.2%増)
台湾         2万4763トン  
 (同36.4%増、同1.1%減)
日本       1万3721トン  
 (同11.5%増、同23.0%減)

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり338米ドル(3万7518円、前年同月比14.0%安、前月比1.9%安)と引き続き前年同月を下回って推移している(図6)。

図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

コラム EU主要国のでん粉原料用ばれいしょ生産動向

 EUのでん粉原料用ばれいしょ生産は、10カ国で行われているものの、主要4カ国(ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス)が生産量全体の約8割を占めている。本コラムでは、最近の主要4カ国のでん粉原料用ばれいしょの生産動向について紹介する。

 近年の生産量を見ると、2014年まではドイツ、オランダ、フランス、デンマークの順であったが、2015年以降、作付面積、生産量ともにデンマークがフランスを上回っている。デンマークでは、ばれいしょでん粉の90%以上が輸出向けであり、同国のでん粉製造企業関係者によると「世界的に高品質な食品を求める者が増加しており、私たちの製品はこの需要とマッチしている」とし、業界のさらなる成長が見込まれている。

 2016年についてみると、ドイツやフランスの生産量は、干ばつの影響により減少した前年から回復した。デンマークは、気象条件はそれほど良好ではなかったものの、作付面積の増加に伴い、生産量も前年を上回った。



 

ベトナム

【生産動向】
5月の作付面積は、前年同月比減

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、2017年5月の調査では、キャッサバの作付面積は、前年同月比16.2%減の21万2926ヘクタールとなった(表3)。一方、主産地である南東地域に属するタイニン省では同7.1%減にとどまっている。現地トレーダーによると、同省では、2016年後半から天然ゴムの価格下落に伴い、天然ゴムからキャッサバへ転作した地域が多く、2018年2〜3月のキャッサバ生産量は急増すると見込まれる。同省では、2017年以降より病害耐性のある新系統品種を作付けているが、その新系統品種はでん粉含有率が高く、生育期間も以前の11カ月に比べ7〜8カ月と短い特徴があるため、安定供給ができると見込まれている。

 キャッサバの供給動向を見ると、タイニン省では5月、でん粉工場に供給された同省産とカンボジア産のキャッサバが減少している。カンボジアからチャンリエック国境ゲート経由で輸入される量は、雨期に入って収穫や輸送が困難となっているため、1日当たり100〜150トンとピーク月の4分の1程度であった。一方、同省内のキャッサバは生育が遅れでん粉含有率も低いため、生産者は収穫を遅らせており、その結果でん粉工場への搬入量が減少している。中央高原地域などからも輸送されているが、供給量が不安定のため、多くのでん粉工場では5月初旬以降でん粉製造量が減少している。

 中央高原地域や南部沿岸地域でも、でん粉工場に輸送されるキャッサバの量が減少したことに加え、輸出価格も低いため、5月下旬から6月初旬にかけて大部分のでん粉工場は操業を停止した。トレーダーによると、2017/18年度(8月〜翌7月)の同地域のキャッサバ供給量は、多くの生産者がサトウキビやウコンなどの収益性に勝る作物へ転作したことにより、前年度より30〜40%減少すると見込まれている。

表3 ベトナムのキャッサバ作付面積

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月からやや増加

 AgroMonitorによると、2017年5月のタピオカでん粉輸出量は、14万2321トン(前年同月比3.9%増、前月比19.9%減)と前年同月をやや上回ったものの前月を大幅に下回った(図7)。また、2017年1〜5月の国別輸出割合を見ると、中国が85.7%と最大の輸出先となっている。前年に中国に次ぐ輸出先だったインドネシアは、2017年5月現在フィリピン、マレーシアに次ぐ第4位の輸出先となっている(図8)。

図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

図8 ベトナムの国別タピオカでん粉輸出割合(2017年1〜5月)

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は9カ月ぶりに前年同月比減

 2017年6月のばれいしょでん粉輸出量は、2万4052トン(前年同月比6.2%減、前月比21.3%減)と9カ月ぶりに前年同月を下回った(図9)。同月の国別輸出量は、次の通り。

韓国   4782トン  
 (前年同月比21.0%減、前月比35.5%減)
米国   2684トン  
 (同62.3%減、同36.8%減)
中国   1754トン  
 (同9.4%減、同17.0%増)
日本   486トン  
 (同19.7%増、同66.8%減)

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり616ユーロ(8万696円、前年同月比2.3%安、前月比0.3%高)と6カ月連続で前年同月を下回った。

図9  EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タイ

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からやや増加

 2017年6月の化工でん粉の輸出量は、8万7397トン(前年同月比3.8%増、前月比4.5%減)と前年同月からやや増加したものの前月からはやや減少した(図10)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本      3万8812トン  
 (前年同月比0.4%減、前月比51.6%増)
中国      1万2411トン  
(同13.1%減、同44.3%減)
インドネシア   5999トン  
 (同45.4%増、同44.5%減)
韓国       5003トン  
 (同7.0%増、同28.9%減)

図10 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

米国

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からかなり増加

 2017年6月の化工でん粉の輸出量は、2万7430トン(前年同月比10.5%増、前月比5.6%増)と前年同月からかなり増加した(図11)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ    6832トン  
 (前年同月比2.4%減、前月比10.4%減)
中国     4082トン  
 (同47.7%増、同60.0%増)
メキシコ   3133トン  
 (同12.2%増、同15.0%増)
ドイツ    1099トン  
 (同30.1%減、同26.9%減)
日本    1010トン  
 (同30.0%増、同27.5%増)

図11  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

中国

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2017年6月の化工でん粉の輸出量は、6403トン(前年同月比2.0倍、前月比20.1%減)と前年同月から大幅に増加したものの前月からは大幅に減少した(図12)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本      2631トン  
 (前年同月比4.7倍、前月比34.5%減)
インドネシア  535トン  
 (同3.8倍、同4.9%増)
マレーシア   524トン  
 (同41.0%減、同94.1%増)

図12 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からやや増加

 2017年6月の化工でん粉の輸出量は、4万6935トン(前年同月比5.6%増、前月比1.9%減)と前年同月からやや増加した(図13)。同月の国別輸出量は、次の通り。

トルコ   8324トン  
 (前年同月比7.3%減、前月比0.7%増)
中国   6677トン  
 (同27.7%増、同7.1%増)
ロシア  5458トン  
 (同18.7%増、同4.0%増)
日本   4238トン  
 (同45.5%増、同3.5%減)

図13 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

豪州

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からかなり減少

 2017年6月の化工でん粉の輸出量は、2297トン(前年同月比10.2%減、前月比1.1%減)と前年同月からかなり減少した(図14)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本        1033トン  
 (前年同月比46.0%減、前月比30.1%減)
ニュージーランド 262トン  
 (同22.4%増、同33.7%増)

図14 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03‐3583‐9272



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