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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2017年12月11日

砂糖類の国内需給

2017年12月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。9月に「平成29砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第1回)」を公表した(詳細は2017年11月号参照)。

平成29砂糖年度(10月〜翌9月)の見通し

表1	平成29砂糖年度における砂糖の需給見通し

表2	平成29砂糖年度における異性化糖の需給見通し

2. 異性化糖の移出動向

10月の移出数量は前年同月からかなりの程度減少
 2017年10月の異性化糖の移出数量は、5万9990トン(前年同月比8.3%減、前月比7.7%減)であった(図1)。
 10月の規格別の移出量は、次の通りであった(図 2)。

果糖含有率40%未満     437トン
 (前年同月比5.6%増、前月比13.9%増)
同40%以上50%未満  1万7283トン  
 (同4.6%減、同0.9%増)
同50%以上60%未満  4万1711トン  
 (同9.3%減、同10.3%減)
同60%以上           558トン
 (同34.6%減、同43.2%減)

図1 異性化糖の移出量の推移

図2 異性化糖の種類別移出量の推移

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
9月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年9月の分みつ糖(HSコード 1701.14-110)の輸入量は、 2万7103トン(前年同月比41.4%減、前月比3.3倍)であった(図3)。
 輸入先国はフィリピンおよびタイで、輸入量は次の通りであった(図4)。

フィリピン  1万8629トン
 (前年同月輸入実績なし、前月比2.3倍)
タイ        8474トン
 (前年同月比76.5%減、同42.4倍)

 また、同月における豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、10万3264トン(前年同月比31.5%増、前月比3.0%増)であった。

図3 分みつ糖の輸入量の推移

図4 分みつ糖の国別輸入量の推移

 2017年9月の1トン当たりの輸入価格は、4万2957円(前年同月比16.3%安、前月比4.7%高)であった(図5)。

フィリピン   4万2044円
 (前年同月輸入実績なし、前月比3.8%高)
タイ      4万4964円
 (前年同月比13.3%安、同16.4%安)

 また、同月における豪州からの高糖度原料糖の1 トン当たりの輸入価格は、4万2320円(前年同月比19.1%安、前月比3.1%安)であった。

図5 分みつ糖の輸入価格の推移

【含みつ糖の輸入動向】
9月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年9月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14- 190)の輸入量は、210トン(前年同月比48.9%減、前月比5.5%増)であった(図6)。
 輸入先国は中国、ボリビアおよびタイの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

中国    117トン
 (前年同月比62.6%減、前月比2.2倍)
ボリビア  51トン
 (同2.0倍、前月輸入実績なし)
タイ     42トン
 (同30.0%減、前月比31.1%減)

図6	含みつ糖の輸入量の推移

図7	含みつ糖の国別輸入量の推移

 2017年9月の1トン当たりの輸入価格は、11万5486円(前年同月比0.9%安、前月比10.7%安) であった(図8)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

中国    12万2940円
 (前年同月比16.6%高、前月比18.6%安)
ボリビア  13万804円
 (同3.4%高、前月輸入実績なし)
タイ     7万6119円
 (同51.0%安、前月比29.1%安)

図8 含みつ糖の輸入価格の推移

【加糖調 製品の輸入動向】
9月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり大きく増加

 財務省「貿易統計」によると、2017年9月の加糖調製品の輸入量は、5万1706トン(前年同月比 12.8%増、前月比7.8%増)であった(図9)。
 品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品      1万6476トン
 (前年同月比30.4%増、前月比5.8%増)
ココア調製品      1万1377トン
 (同56.0%増、同47.4%増)
ソルビトール調製品   1万86トン
 (同4.7%減、同2.3%増)
調製した豆(加糖あん)  3978トン
 (同27.8%減、同16.2%減)
穀粉調製品         3242トン
 (同6.4%減、同7.4%減)
コーヒー調製品        27トン
 (同68.0%増、同2.5倍)
その他調製品       6520トン
 (同3.2%増、同0.6%減)

図9 加糖調製品の品目別輸入数量の推移

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 10月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪               同190円
名古屋             同193円
関門               同193円

上白糖(小袋)
東京 1キログラム当たり202〜203円
大阪               同204円

本グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり194〜195円
大阪               同195円
名古屋             同198円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪               同190円
名古屋             同191円

 10月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家 向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42% もの
1キログラム当たり131〜132円

果糖分55%もの
          同137〜138円

【小売価格】
10月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で26.4円

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、193.7円(前年同月差4.5円高、前月差1.4円安)であった。 同月の地域別(注)の平均小売価格は次の通りであった。

北海道     202.1円
 (前年同月差5.7円高、前月差0.5円安)
東北      203.2円
 (同3.4円高、同5.4円高)
関東など   181.7円
 (同4.2円高、同3.4円高)
首都圏     188.6円
 (同4.5円高、同15.2円安)
中部      182.3円
 (同2.6円高、同2.8円高)
関西      191.9円
 (同1.0円高、同2.0円高)
中国・四国  208.1円
 (同8.1円高、同0.9円高)
九州・沖縄  197.1円
 (同6.8円高、同0.4円安)

 最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は26.4円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


10月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で76.8円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、243.2円(前年同月差4.4円高、前月差0.4円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    201.9円
 (前年同月差5.3円高、前月差1.7円高)
東北       278.7円
 (同4.2円高、同0.1円高)
関東など   250.7円
 (同4.2円高、同0.1円安)
首都圏    250.8円
 (同5.1円高、同0.5円高)
中部      252.3円
 (同3.7円高、前月同)
関西      231.2円
 (同1.0円安、前月同)
中国・四国  255.0円
 (同8.4円高、前月差0.4円高)
九州・沖縄  223.5円
 (同5.7円高、前月同)

 最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は76.8円であった。

10月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で54.9円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける10月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、237.4円(前年同月差3.9円高、前月差1.6円安)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道     234.2円
 (前年同月差2.6円安、前月差12.7円安)
東北      265.2円
 (同7.8円高、同2.0円高)
関東など   242.6円
 (同5.4円高、同0.9円安)
首都圏     235.6円
 (同8.1円高、同0.3円安)
中部     228.5円
 (同0.8円高、同1.3円高)
関西     231.1円
 (前年同月同、同0.7円安)
中国・四国  255.5円
 (前年同月差8.8円高、同0.9円安)
九州・沖縄  210.3円
 (同3.0円高、同1.3円安)

最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は54.9円であった。

【購入金額および購入量】
9月の砂糖の支出金額は前年同月からやや上昇

 総務省「家計調査」によると、2017年9月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は35で、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は、87円(前年同月比3.6%高、前月比6.5%安)であった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量 は、402グラム(同8.6%増、同6.1%減)であった (図11)。

図10	1世帯当たりの砂糖に係る支出額の推移

図11	1世帯当たりの砂糖の購入数量の推移

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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