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食育フェスタ2017への出展

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最終更新日:2017年12月18日

2017年12月

鹿児島事務所 米元健太

 11月12日(日)、鹿児島市の鹿児島女子短期大学において「かごしま食育フェスタ2017〜「食」でつなごう、元気なかごしま!〜」(主催:鹿児島市、鹿児島女子短期大学 協力:鹿児島市食育推進ネットワーク 後援:全国栄養士養成施設協会)が開催された。同イベントは、2015年に始まり、今年で3回目を迎えた。食に関する学習や体験活動を通じて、家庭や地域、教育機関などが連携した食育活動を推進することを目的としており、好天に恵まれた当日は、幅広く充実した内容を目当てに家族連れら約1300人が訪れた。

 会場では、鹿児島女子短期大学の生徒が趣向を凝らした食育に関する展示・発表が行われたほか、親子料理教室、パン作りなどの体験や、出展者による試食・販売なども用意された。こうした中、今回、鹿児島事務所は、鹿児島県さつまいもでん粉食品用途拡大推進協議会と共同で、「正しく知ろう!砂糖・でん粉の知識と魅力」と題した出展を行った。
 機構ブースでは、砂糖・でん粉の価格調整制度の解説や製造工程、かんしょでん粉の特性などを解説したパネルの展示を行った。
 これに加え、砂糖に関しては、生和糖業株式会社、富国製糖株式会社、与論島製糖株式会社の協力の下、ミニ綿菓子づくり体験などを実施した。一般的な綿菓子は、綿菓子専用のザラメ(中双糖)を使うのに対し、今回は小袋での入手が可能な県内4島(種子島、奄美大島、喜界島、与論島)特産のザラメから1つを選んでもらうことで、県下のサトウキビ生産への関心を高めるだけでなく、各島特産のザラメならではのコクや風味を多くの親子連れの方々に体感していただいた。このほか、サトウキビの現物展示を行ったところ、はじめて本物のサトウキビを実際に見て触れた子供も多く見られた。
綿菓子づくりに挑戦する来場者
綿菓子づくりに挑戦する来場者
喜界島産のサトウキビの現物を手に取る来場者
喜界島産のサトウキビの現物を手に取る来場者
 また、でん粉に関しては、JA鹿児島きもつき、上原産業有限会社、株式会社加治佐澱粉工業の協力の下、でん粉原料かんしょ(シロユタカ、ダイチノユメ、コガネセンガン、こなみずき)の現物展示や、でん粉原料用新品種の「こなみずき」由来のでん粉を使用したわらび餅の試食などを実施した。「こなみずき」由来のでん粉は、従来品種のでん粉と比べて保水性(耐老化性)や成形力が優れており、来場者は特徴的なもちもちとした食感に興味津々の様子で、併せてコーンスターチなど色々な原料のでん粉で作ったゲルの触感の違いを楽しんだり、配布用のレシピを手に取られる方も多く見受けられた。
でん粉の原料となるかんしょの現物
でん粉の原料となるかんしょの現物
ゲルの触感の違いを確認する来場者
ゲルの触感の違いを確認する来場者
「こなみずき」でん粉を用いたわらび餅を試食提供
「こなみずき」でん粉を用いたわらび餅を試食提供
 来場者の方々に御協力いただいたアンケートでは、「原料から製品まで分かりやすく展示されていて、理解が深まった」、「綿菓子作りを子供が喜んでいて良かった」等といった感想のほか、「砂糖・でん粉への関心が高まりましたか」「砂糖やでん粉の使用量を増やしてみたいと思いましたか」との設問に対しては「高まった」、「増やしてみたいと思った」との回答が大半を占めるなど、今回の出展により、消費者の方々の関心および理解が高まったものとみられる。

 当事務所では、砂糖・でん粉の価格調整制度の安定的な運営に資するよう、引き続き、関係機関と連携し、価格調整制度の周知・浸透の取り組みを行ってまいりたい。
図
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741