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平成30年度徳之島さとうきび生産振興大会並びに製糖終了感謝デーの開催について

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最終更新日:2018年8月17日


鹿児島事務所 海老沼 一出

 5月27日(日)、鹿児島県大島郡天城町の天城町防災センターにおいて、徳之島さとうきび生産振興大会並びに製糖終了感謝デー(以下「生産振興大会」という)が開催され、徳之島3町の生産者、糖業関係者、JA及び行政関係者などが参加した。

 徳之島における平成29/30年期のさとうきび・甘しゃ糖の生産実績については、収穫面積が前年産から115ヘクタール減少し3472ヘクタールとなった。平均単収は生育の良好だった前年を6.7トン下回る55.3トン/haとなり、生産量は19万1995トンと、20万トンをやや下回った。原料糖度は、前年を1.38度下回る12.49度で、平成6年産の品質取引開始以降最低となり、産糖量は前年を6509トン下回る2万1429トンとなった。

  当日の大会では、徳之島さとうきび生産対策本部長の大久幸助天城町長が「平年作以上の収量であったが、10月下旬の台風による糖度の低迷が大きく影響した。かん水タンクやスプリンクラーなどのかん水設備の更なる充実も計画しており、補正予算による事業やさとうきび増産計画を活用して、来期のさとうきび増産のために努力していきたい。これから暑い時期を迎えるが、体調に気を付けて適期管理に努め、さとうきび増産のために取り組んでいただきたい。」と生産者に呼びかけた。

  また、来賓のあいさつとして、鹿児島県県議会議員()()信一郎氏、鹿児島県大島支庁の田中浩人農政普及課長に次いで、当機構鹿児島事務所長石井稔から日頃からの当機構の業務運営に際してのご理解とご協力の謝辞を述べた後、「当機構は、糖価調整制度の実施機関として、さとうきびの生産者や国内産糖製造事業者の皆さまに交付金の交付による支援を行っており、生産者の経営の安定や関連企業の健全な発展を通じ、砂糖の安定的な供給を図っている。さとうきびは徳之島を始め、鹿児島県南西諸島において欠くことのできない基幹作物であるとともに、地元の工場で製糖されており地域経済を支える重要な役割を担っている。今後も徳之島におけるさとうきびの増産と地域経済の一層の活性化につながることを期待したい。」と、糖価調整制度の周知と生産者の皆さまへの応援メッセージを送った。

 
農畜産業振興機構鹿児島事務所石井所長あいさつ
農畜産業振興機構鹿児島事務所石井所長あいさつ
 続いて、平成29/30年期製糖経過報告と題して、南西糖業株式会社の田村順一代表取締役社長から「今年産は、干ばつおよび遅い時期の台風襲来もあった中で単収5.5トンという実績を達成できたということに感謝申し上げたい。病害虫の早期防除、イノシシ対策、補植の励行などの効果によるものと考えている。一方で平均糖度については約12.5度と歴史的な低水準となってしまった。夏場の干ばつ、台風による潮害、製糖期の低温などの複合的要因によるものと考えている。徳之島のさとうきび産業を支えていくために現在の2工場の維持は必須であり、そのためには気象災害のある年でも生産量20万トンの維持を改めてお願いしたい。あと少し作付面積があれば生産量20万トンの目標を達成することができたので、引き続き皆様と一緒にさとうきび増産に取り組んでいきたい。」と報告があった。また、最後に「南西糖業は徳之島のさとうきび産業の再構築を図るべく、皆様と一緒に全力をもって取り組んでいきたい」との決意表明があった。
 
南西糖業(株)田村順一代表取締役社長の今期製糖報告
南西糖業(株)田村順一代表取締役社長の今期製糖報告
 続いて、優秀農家表彰として9名、南西糖業株式会社表彰として5名(法人を含む)が表彰された。

 また、生産技術に関して、鹿児島県農業開発総合センターの西原悟研究専門員から「さとうきびの新奨励品『農林27号』の品種特性と夏植・株出体系での収量性について」と題して講演が行われた。講演の概要は以下のとおり。

 1. 背景・目的
 徳之島のさとうきび産業においては、新植面積、特に夏植えの作付面積が少ないことが課題となっている。夏植えが少ない要因としては収穫が2年に1度となることから、収入についても2年に1度となることおよび調苗・植付作業を気温の高い時期に行う必要があることが考えられる。一方、夏植えの利点は台風が来るまでにある程度生育が進んでいることから折損しにくいことおよび登熟が早めに進むことから遅い時期の台風にも影響を受けにくいことが挙げられる。また、管理作業の時期がずれることから適期管理がしやすいことも特徴である。

2. 農林27号の特性
 中太茎で「農林8号」より1茎重が重く、新植で「農林8号」より多収である。特に夏植えで多収であることがわかっており、甘蔗糖度も「農林8号」に劣っていない。株出しに弱いという評価もあるが、気温が比較的高い12月に収穫・株出管理を行うことで農林8号よりも茎数が確保できることが確認された。
 
3.梅雨明け後のかん水効果について
 かん水の重要性はこれまでも良く言われていることである。梅雨明け後のかん水が遅れてしまうとさとうきびの生長速度はすぐに低下するが、梅雨明け直後からかん水を続けると1日約3センチメートルの生長速度を維持することができる。
鹿児島県農業開発総合センター西原悟研究専門員による講演
鹿児島県農業開発総合センター西原悟研究専門員による講演
 最後に、大会スローガンが宣言され、関係者一体となってさとうきびの増産に向けて取り組んでいくことを確認し、JAあまみ徳之島事業本部窪田博州(ひろくに)総括理事のあいさつをもって閉会した。

 【大会スローガン宣言】 発声:平瀬 勝(徳之島町さとうきび生産農家)
  •  夏植の植付で、さとうきびの面積を拡大しよう
  •  水利用、適期肥培管理でさらにさとうきびを増産しよう
  •  きび共済加入率%以上を達成しよう
  •  さとうきびの増産で経済の活性化を図ろう
  •  徳之島の宝、さとうきびを守ろう
大会スローガンを宣言し来期の生産者の生産意欲の向上を図る
大会スローガンを宣言し来期の生産者の生産意欲の向上を図る
 機構では、砂糖の価格調整制度の周知及び生産者の皆様の理解醸成を図るとともに、生産者が安心してさとうきび作りが続けられるよう、今後も交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741

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