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鹿児島純心女子大学にて「砂糖・でん粉のパネル展」を開催

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最終更新日:2018年8月17日

鹿児島事務所 海老沼一出

 当事務所は、6月5日(火)から8日(金)までの4日間、薩摩川内(せんだい)市の鹿児島純心女子大学にて、砂糖・でん粉のパネル展示を開催した。
 このパネル展は、「食育推進基本計画」に定められている毎年6月の「食育月間」に併せ、薩摩川内市と共催で実施しているものである。
 
 今回のパネル展は、鹿児島純心女子大学の学生に対して、砂糖およびでん粉に関する「価格調整制度」の周知と砂糖・でん粉の正しい知識の浸透を図るために開催した。価格調整制度の目的は、サトウキビおよびでん粉原料用かんしょの再生産の確保や砂糖およびでん粉の安定的な供給の確保などを図ることである。会場には、価格調整制度、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルや実物大のサトウキビやてん菜の模型を展示し、これに関連したパンフレットやかんしょでん粉を用いたレシピ集を配布した。
 さらに、でん粉と砂糖の関心を高めるため、体験型の展示として、でん粉では、ゲル4種類(コーンスターチ、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉、「こなみずき」でん粉)を触って弾力の違いを知ってもらった。特に、でん粉用かんしょの1品種である「こなみずき」でん粉は「冷蔵しても硬くなりにくい」、「長期間離水せず品質が保持される」などの特性を持っており、これらの特性について浸透を図ることができた。
 砂糖については、鹿児島県の各島で作られる島ザラメ糖を用いて、ミニ綿菓子づくり体験を行った。一般に市販されているザラメ糖とは異なり、各島のザラメ糖は特有のコクや風味を持つことから、学生からは「おいしい」、「市販の綿菓子とは違う」などの感想を聞くことができた。
島ザラメを使用した綿菓子づくり
島ザラメを使用した綿菓子づくり
パネル展示の一例
パネル展示の一例
 また、最終日の8日(金)には、別室で看護栄養学部健康栄養学科1年生44人を対象として、砂糖およびでん粉の価格調整制度などを中心とした講義を行った。
 講義後には、かんしょでん粉が材料として用いられている丸ぼうろとジャムの試食を行った。学生からは「しっとりしていておいしい」などの感想があり、とても好評であった。最後に、代表の生徒から、「地域の基幹作物であるサトウキビやかんしょを原料として製造した砂糖やかんしょでん粉は、地域経済の活性化に大変重要な役割を担っていることを改めて理解し、再生産を支える制度について貴重な話を聞くことができた」との感想が寄せられた。
当事務所による講義の様子
当事務所による講義の様子
 講義を受けた学生が将来、管理栄養士や栄養教諭となった際に、児童・生徒や消費者などに価格調整制度の内容を伝えることによって、砂糖およびでん粉の正しい知識のさらなる普及促進が図られることを期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741