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第42回鹿屋市農業まつりへの出展

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最終更新日:2019年2月8日

2018年11月

鹿児島事務所 米元 健太

 11月23日(金・祝)、鹿児島県鹿屋市の霧島ヶ丘公園自由広場において、「第42回鹿屋市農業まつり」(主催:鹿屋市農業まつり実行委員会(鹿屋市、鹿児島きもつき農業協同組合))が開催された。
 同イベントは、同市で長年開催されていて、秋の風物詩として定着しており、例年、農家や地元企業による地元産農産物の展示即売のほか、「肉焼まつり」や「丼グランプリ」なども開催され、豊かな農林水産物の生産力を誇る鹿屋市の魅力を存分に楽しめる内容となっている。42回目となった今回は、秋晴れの穏やかな天候に恵まれて、延べ約3万3千人の来場者で賑わった。

 今回、鹿児島事務所としては、同イベントに初めて出展し、「正しく知ろう!でん粉・砂糖の知識と魅力」をテーマに、価格調整制度の仕組み、製造工程などのパネルや商品の展示、各種パンフレットの配布のほか、かんしょでん粉や島ザラメを使った試食品の提供も行った。当日は、訪れた方に砂糖に係る説明も適宜行うとともに、かんしょでん粉の最大産地である鹿屋でのイベントということを踏まえて、かんしょでん粉のPRにより多くの時間を割いた。
いもや商品等を展示する様子
いもや商品等を展示する様子
表
 
 かんしょでん粉について、試食提供をしながら来場者に聞き取りをしたところ、「日頃からかんしょでん粉を郷土料理の落花生豆腐等の料理に用いている」との声が多く聞かれ、一定の知識を有している来場者が多かった。こうした中で、特性の理解・浸透と一層の利用促進を図るべく、レシピ集などを用いながら、特性や魅力の発信および制度の周知を行った。
 このレシピ集については、おかずからデザートまでの多様なレシピを集めたものになっており、試食提供したショートブレッドやもっちりゼリーも掲載されていたため、幅広い世代から興味が寄せられ、実際にかんしょでん粉を使ってみたいという声が多数聞かれた。
 このほか、JA鹿児島県経済連から提供いただいたでん粉原料用かんしょの品種「こなみずき」のでん粉を使った餅を試食に供したところ、従来の餅とは異なる歯切れの良さに好印象を持たれる方が多くおり、かんしょでん粉やその加工製品に興味を持った方も見受けられた。
 今回の出展に当たっては、でん粉原料用かんしょの現物を、かんしょでん粉製造事業者である鹿児島きもつき農業協同組合と市丸産業株式会社から提供いただき、来場者は普段見かけない白いいもを手に取ったりするなど、いもの品種やでん粉の製造工程に関心を寄せていた。

 また、同会場のメインステージでは、かんしょでん粉のPRの一環で取り組んだ鹿屋中央高等学校での「さつまいもでん粉とグリーンパパイヤを使ったレシピ開発コンテスト」において、最優秀賞を受賞したおかず部門とデザート部門の生徒の皆さんに、中西茂市長から表彰状が授与された。
 この両部門の最優秀賞のレシピについては、午前中に数量限定で試食が行われ、テレビや新聞などでコンテストの存在を知った方々が多数訪れて大盛況となった。
鹿屋中央高校の生徒による最優秀レシピの振る舞いの様子
鹿屋中央高校の生徒による最優秀レシピの振る舞いの様子
   機構鹿児島事務所としては、鹿屋市農業まつりに初めて出展した中、関係者の皆様のおかげで、より多くの消費者に砂糖・でん粉を身近に感じてもらう機会とすることができ、主産地ならではの関心の高さも実感することができた。  引き続き、価格調整制度の安定的な運営に資するように、関係機関と連携しながら、制度の周知浸透および砂糖・でん粉のPRに努めてまいりたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741