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砂糖と健康のウソ?ホント?

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最終更新日:2014年9月8日

 (独)農畜産業振興機構(alic)から、皆様の食生活に関連した情報をお届けしています。
 今回は砂糖にまつわる誤解と健康との関わりについて紹介します。

砂糖を食べると糖尿病になるの?

砂糖と糖尿病
 厚生労働省の調整によると日本の糖尿病人口は予備軍を含めると2,210万人といわれています。砂糖の摂取が糖尿病を引き起こす原因でしょうか。
 どうやら糖尿病という名前から砂糖が原因と誤解されているようです。糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが悪くなる、または分泌のパターンが障害される病気です。インスリンがきちんと働かないと血液中のブドウ糖を体の細胞の中にうまく取り込めなくなり、血液中のブドウ糖が尿に漏れ出してしまいます。体の細胞のエネルギー源であるブドウ糖を取り込めなくなるため、体そのものは逆にブドウ糖が不足している状態になります。糖尿病患者が甘いものを欲するのはこのためです。 
 糖尿病は遺伝的素因のほか肥満、過食、運動不足、ストレスなどが発症因子として作用するといわれています。けっして砂糖の摂取が直接的な原因とはいえないのです。さらに近年は、砂糖の消費が低下しているものの、糖尿病患者は増加傾向にあります。
糖尿病患者数の推移(左)・砂糖の消費量(右)
糖尿病患者数の推移(左)・砂糖の消費量(右)

虫歯の原因は砂糖なの?

砂糖と虫歯
 甘いものを食べると虫歯になるといわれていますが本当でしょうか。
 虫歯になるかどうかは、口内の衛生状態によります。虫歯はミュータンス菌、食物の中の糖分、歯質及び菌が繁殖する時間の4つが重なりあって起きます。砂糖を含む食品の食べカスが長時間、口の中に残っていれば菌が繁殖し虫歯を作ります。
 ダラダラと食べることなく、食事をしたらきちんと歯を磨き、口内を清潔にすることが虫歯予防には大切です。

砂糖を食べると太るの?

砂糖と運動
 砂糖を食べると太るといわれますが、砂糖のカロリーはそれほどに高いのでしょうか。太るかどうかは摂取カロリーと消費カロリーのどちらが多いかで決まります。砂糖に限らずエネルギー源になるものを必要以上に摂り続ければ、余った分は体に蓄積されます。
 また、砂糖は、ご飯やパンと同じ炭水化物でカロリーも1グラムあたり4カロリーと同じです。

 日本の食生活は高度経済成長を背景に生活様式が欧米化へと進み、動物性たんぱく質や脂肪の摂取が増えてきました。また、自動車の普及等、生活環境が便利になったことにより身体活動を行う機会が少なくなってきました。砂糖だけが特別にカロリーが高く太る原因となるわけではありません。バランスの良い食事と適度な運動を心がけエネルギーの消費を図ることが大切です。

砂糖は脳のエネルギー源ってどういうこと?

砂糖は脳のエネルギー
 脳のエネルギー源はブドウ糖だけです。(注)脳は大変な大食漢!人が摂取するエネルギーの24%も消費します。他の臓器ではたんぱく質や脂肪もエネルギーとなりますが、脳だけはエネルギー源が唯一ブドウ糖です。しかも脳に蓄積できるブドウ糖はごくわずかなので、常に補給し続けなければいけません。
 砂糖は摂るとすぐにブドウ糖となり、すばやく脳のエネルギー源になります。さらに、砂糖とたんぱく質を同時に摂ると、脳の働きを良くする神経伝達物質のひとつセロトニンの合成を促進するため、記憶力がアップしたといった報告もあります。  ※絶食が続いた特別な状況を除きます。

おわりに

 このように砂糖は糖尿病や肥満の原因だと誤解されている場合があります。
 健康的な生活を送るには正しい知識を身につけ、バランスの良い食事と適度な運動が何より大切です。

(消費科学連合会「消費の道しるべ」(平成24年1月号)に掲載)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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