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平成24年度消費者代表の方々との意見交換会(畜産)について

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最終更新日:2012年6月26日

はじめに

 当機構(以下「ALIC」)では、平成24年6月8日に消費者代表の方々と畜産農家および流通業者との意見交換会を開催しましたので、その概要を紹介いたします。
 この会は、消費者の代表と畜産農家および流通業者との意見交換を通じて、消費者に対し、食肉の流通販売および安全・安心について理解を深めてもらい、制度の円滑な運用を図ることを目的として企画したものです。
消費者代表の写真

1.交換会の内容

交換会では、各講師より下記テーマについてプレゼンテーションが行われた後、意見交換が行われました。
 (1)安全と品質にこだわる牛づくり
   有限会社上旭肉牛牧場 代表取締役 萬野 修三様
 (2)牛肉が食卓に届くまで
   JA全農ミートフーズ株式会社 事業企画部長 菅原 渉様
 (3)食肉流通の概要と検討課題
   全国食肉事業協同組合連合会 専務理事 小林 喜一様
「北海道草原牛」について説明する萬野さん
「北海道草原牛」について説明する萬野さん

2.意見交換の内容

食肉の安全と品質

 北海道で短角牛と黒毛の雑種の飼育を実現するなど新しい牧場経営を実践している萬野さんからは自社放牧による飼育やふすまや稲わらを利用したエコフィードの取組みが紹介されました。
 豚の場合は、液体タイプのエコフィードを与えることができますが、一般に、反芻動物である牛の場合繊維質の餌でないと消化不良を起こしてしまうことから、豚と比較すると餌の原料が限定されることなど、専門的なお話にも消費者団体の皆さまの質問が多く寄せられました。
 
 また、萬野さんからは「和牛特有のサシは美味しさの大切な要素ですが、牧場ではドリップが出ない、つまりアクの少ない肉質を目指して輸入牛肉との差別化を図っている。」というお話がありましたが、そのためには、飼育期間が長くなりコストがかかってしまうとのことでした。

食肉の流通と販売

 菅原さんからは、「和牛は近年、海外で人気が高まっていますが、これまで上位等級を中心に販売してきたので、今後は様々な部位を食べる日本の食文化を提案しつつ現地に和牛を広めていきたい。」とのお話がありました。
 また、小林さんからは、「国内での牛肉の消費量が減少している事に関連しては、BSEの問題だけでなく、消費者が表示や流通に関する情報を得るチャンスが少ないことも挙げられる。」と指摘がありました。

 今回の意見交換会で食肉に対するご理解を深めていただくとともに、今後も消費者の皆さまへの情報発信を積極的に行いつつ、当機構が主催するイベントや資料等を活用していただくようにご案内しました。

ご質問と回答

Q:自社放牧の短角種、そして黒毛和種×短角種の和牛という取組は環境にも良いし非常に新しいと思う。サシが少なくさっぱりした和牛というのは、まさに私たちが望む和牛である。
 某TV番組で和牛にも旬があるという話を聞いたが本当か?短角種は春から7月頃に放牧した場合は柔らかさが違うということらしいのだが。

A:牛にはそもそも生態的に旬があるもの。オーストラリア等では、春出産、秋出産の子牛が肥育されて出荷されるのが一般的だが、これらは、牧草の生育がベストの時期に母牛や子牛が十分な草を得られる事などを考慮したものである。
 岩手、青森、北海道などの短角和牛はこれに近く、夏から秋にかけて山に放して繁殖し、秋に子牛として販売するという意味で生ませる時期が必然的に決まるので旬があるといえるかもしれない。
 しかし、そもそも黒毛は稲作のサイドビジネスで、通年、子牛を売るようなシステムができた。また、酪農の場合、毎日、牛乳を搾るために毎月、分娩させる必要があった。
 同じような月齢のものを通年で提供しているという意味では日本は特異ケースといえる。


Q:消費者が肉の流通を知る機会がないように思う。今回の資料「お肉のQ&A」は非常にわかりやすい資料だと思うが、印刷物にするまでもなく、どういう過程を経て流通してくるのか、放射性物質の汚染等の心配もあるのでもうちょっと表示をしっかりしてほしい。

A:食品の表示については消費者庁が管轄だが、手足になっているのは自治体の消費生活センターである。特に食肉表示の専門家に関してはいないのではないかと思う。
 品種に関しては、原則として表示しなくてもいいということになっている。絶対に表示しなくてはいけないのは「牛か豚」、「部位名」の2つだけ。
 しかし、「和牛」なら和牛と表示したいという産地の要望から、和牛と表示する場合には4種(黒毛、褐毛、短角、無角)を表示することになっている。
 豚はほとんど三元豚なので、表示する意味はないものといえるが各地のブランドや特徴を出して売り出しているところもある。

<参考資料>
お肉のQ&A
AJMIC全国食肉事業協同組合連合会 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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