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【第一線から】 漁業から心機一転 〜伊是名島でさとうきび栽培に励む伊禮斉さん〜

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最終更新日:2013年5月8日

◆島の概要

伊是名村役場ホームページより
伊是名村役場ホームページより
沖縄本島の北方にあり、那覇市から約95kmの東シナ海に位置する周囲約17kmの伊是名島。島における農業は、さとうきびを中心として、水稲や野菜などが栽培されています。 

さとうきびは、耕地面積の約8割を占め、農家のほとんどの方が栽培しており、島の基幹作物になっています。

◆漁業からさとうきび栽培へ転身した伊禮さん

伊禮斉(いれいひとし)さん(59歳)は、20歳頃から漁業を営み、マグロ漁で国内外を周り、陸地に上がるのは3ヶ月に1回程度という生活を長年続けてこられました。

転機になったのは10年ほど前。燃料の高騰の影響を受け、漁業を継続することが困難になったため、故郷の伊是名島に戻り、さとうきび栽培を始めました。

「島に戻るなら、やはりさとうきびづくり!」

伊禮さんは、子供の頃に父親のさとうきびの農作業を手伝っていた経験から、もともとさとうきび栽培は身近なものとして感じていました。

基盤整備も完了し、さとうきび栽培を行うための環境が整った島の状況を見て、長年営んできた漁業からさとうきび栽培への転身も、「これからでも十分やっていける」との確信をもっていたそうです。
(左)操業中の製糖工場           (右)製糖工場に搬入されるさとうきび
(左)操業中の製糖工場           (右)製糖工場に搬入されるさとうきび

◆規模拡大を図るさとうきび栽培

伊禮さんは、さとうきび栽培を始めて以来、ご自身で所有している農地に加え、農地を借りることにより徐々に規模拡大を図り、現在では約6ヘクタールと島内でもトップクラスの作付面積を誇る農家になりました。

島内では高齢化で離農される方もおり、伊禮さんは、農地を積極的に借りてさとうきび栽培をすることで、農地の有効利用の面でも貢献されています。

収穫の大半は作業委託によりハーベスターで行っていますが、可能な範囲で手刈による収穫も行っています。

また、「今後の目標はハーベスターの購入とさらなる規模拡大」とおっしゃり、ご自身の収穫に加え、収穫作業の受託を行うことにより、高齢者の収穫作業の負担軽減にも貢献したいと意欲を燃やしています。 

伊禮さんは、新たにさとうきびを植え付ける畑には、島のたい肥センターから購入したたい肥を投入して地力を高めています。また、植え付けるさとうきびも、特性の異なる複数の品種を用いて栽培上のリスクの分散を図り、害虫の防除作業では、畑の中のさとうきびだけでなく、畑の周囲の雑草の状態にも目を配るそうです。

「さとうきびの様子を確認することは、毎日欠かせません」

そのことばのとおり、「伊禮さんは1日中、いつも畑にいる」。伊禮さんをよく知る島の人はこう語ります。

「海の仕事は何もかも予定どおりにはいかないもの。これまで苦労してきた経験は、大地に立って行う畑の仕事でも大いに生かすことができ、そんな苦労も苦にならない」と伊禮さんは笑顔で語ります。

昨年産は害虫(イネヨトウ)、今年産は度重なる台風の襲来により、伊是名島のさとうきびは2年続けて大変な不作になりました。

伊禮さんが育てるさとうきびも同様に大きな影響を受けましたが、「自然災害に負けてはいられない。努力を惜しまずに、単収の向上、規模拡大に努めます」と、困難に負けず常に前向きな姿勢で農作業に励む伊禮さんは、周囲のさとうきび農家を元気づけています。
(左)植え付け前の整地作業            (右)伊禮さんのさとうきび畑
(左)植え付け前の整地作業            (右)伊禮さんのさとうきび畑

◆故郷「伊是名島」への思い

伊禮 斉さん
伊禮 斉さん
「さとうきびが島を支えている。島の活性化にはさとうきびが不可欠」。故郷に戻って改めてそう感じたそうです。そんな伊禮さんも、さとうきび栽培に携わっている若い人達が少ない島の現状にはもどかしさを感じているとのことです。

「さとうきび栽培のノウハウを若い人に伝えたいが、伝えるべき相手が少ない。自らがさとうきび栽培を成功させて若い人のお手本となり、自分の姿を見ることによって、若い世代が次々就農することで島の活性化につながるよう貢献したい」と抱負を語っておられました。

ご自身のさとうきび栽培の目標に加え、故郷のためにも頑張りたいと日々農作業に励む伊禮さん。若い世代のお手本となり、今後の伊是名島の発展を支えていくご活躍が期待されています。

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