[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
消費者コーナー 「食」の安全・安心や食育に関する情報、料理レシピなど

ホーム > 消費者コーナー > 広報誌 > 第一線から

第一線から

印刷ページ

最終更新日:2013年8月7日

離島で肉用牛繁殖経営へ新規参入! 長崎県五島市

日本の肉用牛経営

 離島や中山間地域で行われている肉用牛経営は、地域の活性化を担うとともに、食料の安定的供給を維持するために重要な役割を果たしています。
 日本国内の肉用牛生産は、子牛を生産する繁殖経営とその子牛を太らせて出荷する肥育経営が担っていますが、その基盤となる繁殖経営については、生産者の高齢化・後継者不足等により年々飼養戸数は減少しているのが現状で、生産者確保や規模拡大は大きな課題となっています。

長崎県五島市の繁殖経営

五島市
 離島を多く抱える長崎県の畜産業は、農業算出額の約3割を占める重要な産業です。
 その中でも長崎港から西に約100kmに位置する五島市のある五島列島は、肉用牛の他、施設園芸、茶などの畑作や漁業が盛んな地域となっています。
 しかし、近年五島地域では、離農に伴う耕作放棄地の活用が重要な課題となっており、畜産への活用を、農協はじめ地域の機関で取り組んでいるところです。

家族で繁殖経営

 山本津代子さんは平成23年度に五島市において繁殖経営へ新規参入された方の1人です。  
 「牛飼い」になろうとしたきっかけは、牛が好きだから。ご主人の実家がかつて牛を飼っていたこともあり、また、ご主人も牛を飼いたいと以前から思っていたとのこと。息子さん2人も島に戻ってきたこともあり、ここで一念発起をしたのでした。
 地元農協に相談したところ、農協でも生産者確保に取り組んでいるところであり、農畜産機構の事業を利用して平成23年度に繁殖経営へ新規参入しました。
 今は牛の世話をする毎日です。朝は出勤前のご主人が牛にえさをやり、昼間はご本人が牛舎の掃除や牛の健康チェック、夕方は勤めから戻った息子さんも手伝い、家族で牛の世話をしています。
 山本さんの牛舎は清掃も行き届き、牛も過ごしやすそうです。また、牛舎入口のホワイトボードには、繁殖めす牛(母牛)1頭ごとの生年月日から血統、発情日、分娩日などが記入されており、女性ならではのきめ細かい牛の管理がされていると感じました。
 牛の世話以外にも牧草作りや、以前からの水田作業も行っています。お母さんとしての家事もあり、忙しい日々ですが、家族も協力してくれる「牛飼い生活」は充実した毎日とのこと。活き活きとした顔は印象的です。
 平成23年3月までに、まず9頭の牛を導入。そこで導入した牛のうち、2頭は既に子牛を産みました。今後も母牛を増やしていく予定です。今は、数か月後の子牛の出荷を楽しみにしています。また、将来は隣の山林を整備して、放牧も行いたいとのこと。今後、山本さんが五島の繁殖経営を盛り上げる一員となることが楽しみです。
事業を利用して繁殖経営を始めた山本さん。これからの子牛の出荷が楽しみ
事業を利用して繁殖経営を始めた山本さん。これからの子牛の出荷が楽しみ

繁殖経営への新規参入を支援

 繁殖経営を始めるにあたっては、子牛を産む母牛と牛舎・たい肥舎等が必要であるため、多額の初期費用(母牛1頭当たり35万円から60万円、30頭規模の牛舎・たい肥舎1千500万円程度)がかかる一方、子牛を市場へ出荷し収入を得るためには、母牛の妊娠期間と出荷までの子牛の育成期間のおおむね2年が必要であり、これが肉用牛経営への新規参入に際しての高いハードルとなっています。
 機構が実施する「新規参入円滑化等対策事業」では、新たに繁殖経営を始める方(新規参入者)へ畜舎や母牛を貸し付ける農協等に対し、整備・導入費用の二分の一の補助を行っています。
 農協等は、新規参入者の技術・経営的支援を行うことも条件ですので、新規参入者は、経営を始めたばかりの不安定な時期を技術・経営両面からサポートを受けられることとなります。
 これまで、この事業を活用した繁殖経営の新規参入は、193件に上っています。事業を活用した山本さんのように、新規参入者の活躍が期待されています。
繁殖牛
新規事業概要

前のページ               次のページ


このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.