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出前講座 砂糖の特性と価格調整制度

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最終更新日:2015年3月4日

藤女子大学からの依頼を受け、1月15日(木)、16日(金)の2日間、藤女子大学花川キャンパス(北海道石狩市)にて、砂糖の出前講座を開催しました。両日合わせて、同大学人間生活学部食物栄養学科1年次の学生94名の参加がありました。

砂糖の価格調整制度

価格調整制度について説明する一丸代理
価格調整制度について説明する一丸代理
はじめに、当機構の一丸課長代理から「砂糖の価格調整制度」と題して、講義を行いました。
(1)砂糖の原料には『てん菜』と『さとうきび』があり、てん菜は北海道、さとうきびは鹿児島県南西諸島と沖縄県で栽培されていること、
(2)てん菜及びさとうきびは、地域の農業・経済を支える重要な作物であり、生産を維持・継続することで国土保全に貢献していること、
(3)砂糖の価格調整制度は、生産者や製造事業者に対する直接的な支援のほか、海外での砂糖価格の変動が国内価格に及ぼす影響を緩和する効果などもあり、消費者にも恩恵がある制度である
ことなどを説明しました。
学生からは、「輸入される砂糖に調整金が課せられることを初めて知った」、「わが国の砂糖の生産が価格調整制度によって支えられていることを初めて知った」などといった感想が寄せられました。

加熱による物性変化

七変化
講師としてお招きした精糖工業会アドバイザー 斎藤祥治農学博士による講座では、砂糖の特性を正しく、より深く理解してもらうため、「べっこうあめ作り」に挑戦していただきました。これは、砂糖を加熱する過程で起こる形状や色の変化を科学的な視点で学んでもらおうと企画しました。
想定した結果が得られた班と、そうでない班に分かれたものの、いずれも実習の意図は十分に理解していた様子でした。
熱心にメモをとる学生の皆さん
熱心にメモをとる学生の皆さん
藤女子大学は、学校、病院、食品会社などに多くの食のスペシャリストを輩出しています。学生の皆さまが、将来このような食の現場に就いたとき、出前講座で得た知識や情報をお役立ていただければ幸いです。また、さまざまな機会を捉えて積極的な情報発信をしていただき、より多くの消費者の皆さまに波及していくことも期待しております。

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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196