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「ばれいしょでん粉」について

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最終更新日:2018年11月20日

でん粉の種類

 日頃、料理などで使われているでん粉は、様々な植物の種子や根などから抽出して製造されています。(表参照)
 わが国で流通しているでん粉の約9割が輸入とうもろこしから作られるコーンスターチと輸入でん粉であり、残りの約1割が北海道のじゃがいもから作られるばれいしょでん粉や鹿児島県及び宮崎県のさつまいもから作られるかんしょでん粉といった国内産いもでん粉となっています。
様々なでん粉の種類

ばれいしょでん粉の特徴

 国内で製造されるばれいしょでん粉は、北海道産のじゃがいもの約4割がでん粉用として栽培されており、これを原料として、北海道のみで製造されています。  ばれいしょでん粉は、他のでん粉に比べて糊化(こか)温度(水と加熱して糊状になる温度)が低く、粘度も高い特性があります。また、保水力が大きいといった特性もあります。

ばれいしょでん粉の用途

 このような特性から、料理の仕上げにとろみを付けたり、具材同士をまとめたりするのに役立っています。身近な粉製品に片栗粉がありますが、その多くは原料にばれいしょでん粉が使われています。
 また、ばれいしょでん粉は、清涼飲料水などに使われる甘味料(糖化製品)や点滴などに使われる医療用ブドウ糖(でん粉は酵素で分解されるとブドウ糖に変化します。)、料理の増粘材などに使われる化工でん粉として利用されているほか、和菓子などの菓子類、春雨や麺類、水産練り製品、糊の原料をはじめ様々な食品や商品に利用されています。(図参照)
グラフ

安心の国内産でん粉の製造を支えるために

 輸入が多くを占めるでん粉ですが、alicがでん粉を使用する食品製造業者に対して調査を行ったところ、原材料の安心感を得られるという理由から国内産いもでん粉へのニーズが一定割合存在することがわかりました。
 alicでは、ばれいしょでん粉が安定的に供給され、消費者の皆様の手元に身近なものとしてお届けできるように、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づき、国内産でん粉の原料となるいもの生産者及びでん粉製造事業者への支援を実施しています。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196