ALIC/海外トピックス

海外のWTO/EPA/FTA交渉・貿易・安全性関連トピックス

平成20年(2008年)10月分


中国、シンガポールと自由貿易協定を締結
 【調査情報部 調査課 平成20年10月23日発】


◎ 中国、シンガポールと自由貿易協定を締結  【調査情報部 調査課 平成20年10月23日発】    2008年10月23日、北京市の人民公会堂において、中国の陳徳銘商務部長とシンガポール (中国語で新加坡。以下、中国・シンガポールは「中新」)のリム・フンキャン貿易産業相が 両国首相列席の下、自由貿易協定(FTA)の合意文書に署名した。中新FTAは、2006年8 月に交渉開始に合意、同年10月から交渉が開始され、2008年9月に交渉が終了していた。中国 はこれまでに、ASEAN諸国、香港、マカオ、チリ、パキスタン、ニュージーランドと FTAを締結しているが、中新FTAは、ASEANとのFTAを基礎としながら、両国のさ らなる市場開放と協力関係の構築を目的としたものと位置付けられている。  中国商務部の発表によると、シンガポールは2009年1月1日以降、中国からの輸入品目につ いて関税を撤廃する。また、中国は2012年1月1日までにシンガポールからの輸入品目の97.1 %について関税を撤廃し、そのうち87.5%の品目については、協定発効とともに即時ゼロ関税 とする。  協定には、商務・労務のための入出国および駐留期間などに関する基準や手続きの簡素化、 中新両国が双方の医学大学の学歴を認めることなど、教育、医療、人員の異動などに関する事 項も含まれている。   上へ

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