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平成28年度さとうきび収穫用機械オペレータ養成研修(沖縄本島)が実施された

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最終更新日:2017年1月16日

平成28年12月

 沖縄県農林水産部糖業農産課は、ハーベスタを初めて所有する農家や経験年数の浅いオペレータなどを対象とし、さとうきび収穫用機械オペレータ養成研修を実施しており、平成28年12月15日(木)に名護市屋我地でさとうきびオペレータ養成研修(午前の基礎研修と午後の実技研修)が行われた。研修には、ハーベスタのオペレータ、機械メーカー、行政関係者など約40名が参加した。

1 基礎研修
 基礎研修の講義では、はじめに、糖業農産課から、県内におけるハーベスタ事故について過去の事例紹介があった。過去の事例をみると、エンジンをかけたまま点検や清掃を行っている際に事故が発生したり、経験の浅い補助員が事故に巻き込まれるなどの共通点があることから、事故が発生しないためのポイントを繰り返し伝えられた。
 次に、各農業機械メーカーの担当者から、ハーベスタの安全操作や保守管理等について説明があった。各メーカーとも注意点には操作の安全性について共通点が多く、基礎的な使用方法をしっかりと身につけることの重要性が感じられた。また、操作に慣れた時ほど事故が発生しやすいことから、繰り返し講習を受けることの重要性も感じられた。
 続いて、糖業農産課から、沖縄県における農業機械化の動向について講義があり、機械の地域別稼働率等、現在の状況について説明があった。
基礎研修の様子
基礎研修の様子
2 実技研修
 基礎研修の後、名護市の屋我地地区土地改良区にて実技研修が行われた。各メーカー担当者から使用方法や機器の特徴について説明があった後、機種ごとに分かれての実技研修が行われた。受講者はメーカー担当者と同乗し、機器の操作方法や注意点について説明を受けながら、刈り取り実習を行った。機器の特徴を習得しようと真剣に取り組む受講者の姿が印象的であった。
 ハーベスタ収穫が普及していく中、機械の運転者であるオペレータの働きがさとうきび収穫を支えていると言っても過言ではない。今回の研修をとおして、一人でも多くのオペレータが事故の危険性を再認識し、安全第一で収穫作業を行うことによって、今製糖期が事故なく無事に終わることを祈念したい。
説明を受ける受講者
説明を受ける受講者
実技研修の様子
実技研修の様子
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