畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼生 産
14年度の生産量は、36万3千トン(10.3%)とかなり大きく増加。
 牛肉の生産量は、10、11年度にはわずかに前年度を上回ったが、12年度には再び減少。13年度にはBSEの影響でかなりの程度減少(▲9.8%)したが、14年度には362,909トン(10.3%)と、BSE発生前の12年度とほぼ同水準に戻った(図4、P.72)。
 和牛のと畜頭数は、7年度以降、ほぼ減少傾向で推移している。13年度には、BSEの影響で、めす、去勢ともに大きく減少したが、14年度には、合計で499,931頭(0.6%)と前年並みとなった。乳牛は、平成4年度以降、ほぼ減少傾向で推移している。13年度には、BSEの影響による乳用めす牛を中心とした出荷自粛のため大幅に減少したが、14年度にはめす、去勢ともに大幅に増加し、合計では716,759頭(18.9%)とBSE発生前の12年度との比較でも4.0%上回った(図5、P71)。
 和牛からの牛肉生産量は、10、11年度はほぼ前年並み、12年度はわずかに減少したが、13年度は、BSEの影響で大きく減少した。14年度は143,211トンと1.3%前年を下回った(図6、P.72)。
 乳牛からの牛肉生産量は、10、11年度と前年を上回ったが、12年度には減少に転じた。13年度にはBSEが確認されたのが乳用めすのみだった影響から、乳用めすからの牛肉が大幅に減少した。14年度には、乳用めす、おすともに増加し、乳牛からの牛肉生産量は215,335トン(19.8%)と大幅に増加した(図7、P.72)。