畜産物の需給動向

 4 鶏肉 


▼国産品卸売価格
14年度のもも肉は573円/kg(▲11.0%)、むね肉は188円/kg(▲22.6%)と値下がりとなった

 国産鶏肉の卸売価格(ブロイラー卸売価格・東京)は、主にテーブルミートに仕向けられる「もも肉」は、13年度前半は前年度をかなり下回ったが、9月以降のBSE発生による代替需要から値を上げ、12月をピークに年度末にかけて低下したものの13年度平均で620円/kg(0.0%)と前年度並みとなった。主に加工・外食等に仕向けられる「むね肉」は輸入品との競合により一貫して低下傾向で推移していたが、13年度は6月の中国産の輸入一時停止以来14年1月まで大幅に上昇し、年明けから低下傾向にあったものの年度平均276円/kgとなり、もも肉とむね肉の価格差が縮小した。14年度に入りもも肉については前年度をかなりの程度上回った。一方むね肉については、5月末までは前年度を上回ったものの、6月以降大幅に下回り年度平均では12年度(200円/kg)に次いで低価格となり、もも肉とむね肉の価格差が拡大した(図19、P.103)。