畜産物の需給動向

 7 飼料 


▼飼料需要量の推移
14年度の飼料需要量は、可消化養分総量(TDN)ベースで、1.3%の増加の見込み

 飼料の需要量は、平成3年度に2,857万2千トン(TDNベース)と最高となり、以降、家畜の飼養頭羽数の減少等を反映して減少傾向で推移していたが、14年度は、(1.3%)増の2,570万2千トンとなった(図1、P.123)。
 純国内産飼料自給率((国産粗飼料+濃厚飼料(純国内産原料))/総需要量)は、25%前後と横ばいで推移しているが、14年度は粗飼料の減産等から24.9%を見込んでいる。なお、「食料・農業・農村基本計画」における22年度の純国内産飼料自給率目標は35%である(図2)。

注1:

「TDN」とは、家畜が消化できる養分を数値化した「可消化養分総量」のこと。
算出方式…TDN(%)=(粗たん白質×その消化率)+(粗脂肪×その消化率×2.25)+(粗繊維×その消化率)+(可溶性無窒素物×その消化率)

注2:

濃厚飼料の「純国内産原料」とは、国内産に由来する濃厚飼料(国内産飼料用小麦・大麦等)である。濃厚飼料「輸入原料」には、輸入食料原料から発生した副産物(輸入大豆から搾油した後発生する大豆油かす等)も含む。