畜産物の需給動向

 3 豚肉 


▼在 庫
推定期末在庫量は、かなり積み増され15万1千トン(6.6%)
 豚肉の推定期末在庫量は、近年、国内生産量や消費量などの増減といった国内需給のほか、緊急措置発動や海外の家畜疾病の発生に伴う輸入量の変動を受けて増減している。13年度以降、口蹄疫の発生に伴いEU、韓国などに対する輸入停止措置が講じられ、それ以外の国からの輸入量が更に拡大し、在庫量の規模が毎月10万トンを超える状況となった。

 3年連続して8月1日に発動された関税の緊急措置のため7月に駆け込み輸入による急増が目立ち、在庫率は1カ月前後で推移していたが、徐々に積み上がり、15年度の推定期末在庫量は、150,872トン(6.6%)となった。このうち輸入品は88%を占めている。(図17、P.88)。


図17 推定期末在庫量と在庫率
資料:農畜産業振興機構調べ
注1:在庫率=月末在庫量/推定出回り量
 2:部分肉ベース