畜産物の需給動向

 4 鶏肉 


▼生 産
16年度は、124万2千トンと前年度を0.2%上回る
 鶏肉の生産量は、1 3、1 4年度はわが国でのB S E発生による牛肉の代替需要から増加した。1 5年度は処理羽数、1羽当たりの重量ともに増加したことなどから前年度をわずかに上回り、1 6年度も年度計では1 , 2 4 1 , 9 8 1トン(0 . 2%)となり、4年連続の増加となった。(図4、P.182)。

 食鳥の処理量を種類別に見ると、1 6年の全国の食鳥処理量は、1 8 4万トンで、そのうちブロイラーは、1 6 5万7千トン、その他の肉用鶏(肉用鶏のうち、ふ化後3カ月以上の鶏をいう。地鶏や、銘柄鶏など長期間飼養したものがこれに当たる。)は2万6千トン、廃鶏が1 5万3千トンとなった。また、その他の肉用鶏の処理羽数は2 6 万6千羽(▲ 2 . 6%)、処理量は5千トン(▲ 1.9%)で、ともに前年を下回った。(図5)。

 ブロイラーの出荷羽数を都道府県別にみると、1 6年は鹿児島が全体の1 9%を占め1位となった。次いで宮崎、岩手、青森、北海道の順になった。この順位は前年と変わっていない(図6−1)。

 その他の肉用鶏(地鶏や銘柄鶏)の出荷羽数をみると、1 6年は、徳島が2 4%と最も多く、次いで宮崎が1 1%、福島が1 0%、秋田が8%の順となった。(図6−2)。



図4 鶏肉生産量
図5 食鳥の種類別処理量


資料:農林水産省食肉鶏卵課推計
 注:骨付き肉ベース
資料:農林水産省「畜産物流通統計」、「平成16年食鳥流通統計調査結果の概要」
 注:その他の肉用鶏は肉用鶏のうち、ふ化後3ヵ月以上の鶏をいう。

図6−1 ブロイラーの出荷羽数の上位5県

図6−2 その他の肉用鶏の出荷羽数の上位5県
資料:農林水産省「平成16年食鳥流通統計調査結果の概要」 資料:農林水産省「平成16年食鳥流通統計調査結果の概要」