畜産物の需給動向

 7 飼料 


▼粗飼料の輸入
16年度はTDNベースでやや増加

 粗飼料の輸入量(T D Nベース)は、昭和6 0年代以降増加傾向で推移している。1 6年度には前年度を9 . 7ポイント上回る1 4 4万1千トンとなった(図1、P . 2 0 5)。品目別の輸入量をみると、ヘイキューブの輸入が減少する一方、高温多湿なわが国では生産が困難な良質乾草の輸入が増加する傾向が見られる。1 6年度には、乾牧草2 , 2 8 4 , 8 4 7トン(3 . 0%)、ヘイキューブ3 7 7 , 8 0 1トン(▲3 . 9%)、稲わら(朝鮮半島、中国および台湾から輸入された穀物のわら、穀)1 9 3千トン(前年度の約5倍)となっている。(図5、P.206)。

 輸入価格(C I F)は、1 3年度は、円安により上昇傾向で推移し、1 5年度以降は円高の影響などを受けて低下傾向で推移していたが、中国の鉄鋼需要の増加などにより海上運賃が上昇したことなどから再び上昇傾向にある。(図6、P.207)。


図5 粗飼料の輸入量
図6 粗飼料の輸入価格
資料:財務省「貿易統計」
 注:稲わらは、朝鮮半島、中国および台湾から輸入された穀物のわら、殻である。
資料:財務省「貿易統計」