畜産物の需給動向

 4 鶏肉 


▼飼養動向
18年2月のブロイラー飼養羽数は、1億424万羽(1.7%)と前年をわずかに上回って推移

図1 ブロイラーの飼養戸数、羽数の推移
図2 年間出荷羽数規模別の出荷羽数構成比

 ブロイラーの飼養羽数は、平成13年以降3カ年連続で減少した後、16年には前年をわずかに上回った。17年度は前年をわずかに下回ったものの、18年度は10,424万羽(1.7%)と前年をわずかに上回った。飼養戸数は、小規模飼養者層を中心に引き続き減少し、18年には2,593戸(▲2.2%)となった。1戸当たりの飼養羽数は、増加傾向で推移しており、大規模飼養者層が増えたことを反映し、18年は4.0万羽(3.9%)とやや増加した(図1、P.199)。

 年間出荷羽数を規模別に見ると、「30万羽未満」の各階層の占める割合は、引き続き減少しており、「30万羽以上」の階層のみが増加を続けている。17年には、「30万羽以上」の階層が占める割合は、戸数では13.5%にすぎないが、年間出荷羽数では48.2%を占めている(図2)。

 都道府県別の飼養羽数は、宮崎、鹿児島、岩手の上位3県で約48.3%を占めている(図3)。


図3 ブロイラーの飼養羽数上位5県

 

鶏肉輸入先、ブラジルの一極集中がさらに進む
 近年、世界の主要な鶏肉生産国で高病原性鳥インフルエンザの発生が続き、わが国の鶏肉輸入国は大きく様変わりした。

 平成12年まではわが国の鶏肉輸入シェアが第一位であった中国が、平成13年度以降急減したのをはじめ、平成16年度に14万6千トンの鶏肉が輸入されたタイが17年度にはわずか68トンにまで激減、また、一部の州で弱毒性鳥インフルエンザの発生が続く米国も14年度以降は毎年輸入量を大幅に減少させている。一方、これらの輸出国の減少分を補う形で、同疾病が発生していないブラジルからの鶏肉輸入量が大幅に増加しており、ブラジルへの一極集中の傾向が年々強まっている。平成17年度におけるブラジル産鶏肉の輸入量は、前年度比22.0%増の39万4千トンと大幅に増加し輸入量全体の9割以上を占めた。これは、5年前の12年度と比較すると3.6倍にもなっている。なお、ブラジル産鶏肉の用途は、従来のタイ、中国産の代替として加工品向けのもも正肉、もも角切り肉の流通形態が多いと言われる。
なお、主要輸出国における鳥インフルエンザ発生の影響で、平成14年度以降、わが国の鶏肉輸入量の減少が続いていたが、16年度には下げ止まり、平成17年度には4年振りに増加に転じた。しかし、その規模は世界的に鳥インフルエンザがまん延する以前のレベルには回復していない。