ALIC/駐在員トピックス

海外トピックス(畜産)

平成18年(2006年)11月分


◎ EFSA、BSEの地理的リスクの評価方法(GBR)の改正に関するパブコメを募集(EU)
 【ブリュッセル駐在員事務所 平成18年11月24日発】
◎ 農業補助金支給の透明性確保のための新たな対応(EU)
 【ブリュッセル駐在員事務所 平成18年11月9日発】
◎ ブラジルのマットグロッソ州においてニューカッスル病が発生
 【ブエノスアイレス駐在員事務所 平成18年11月1日発】


EFSA、BSEの地理的リスクの評価方法(GBR)の改正に関するパブコメを募集(EU) 【ブリュッセル駐在員事務所 平成18年11月24日発】   欧州食品安全機関(EFSA)の生物学的危険に関する科学パネルは11月21日、ある国のある 時点におけるBSEに感染した一頭あるいは複数の牛が存在する可能性を示す定性的指標となる地 理的なBSEのリスク評価方法(GBR)の改正に関するパブリック・コメントの募集を開始した。  特に今回の評価方法の改正では、現在のT〜Wの4段階のカテゴリーを次の2段階にすることと している。 ・「存在しそうにない(unlikely)」−BSEの事例が、当該国の牛群において存在しそうにない ・「存在していそうである(likely)」−当該国の牛群に、一頭あるいは複数のBSEの事例が存在 さらに「存在していそうである(likely)」を、次の2つに細分している。 ・存在していそうであり、減少する(likely and decreasing) ・存在していそうであり、増加する(likely and increasing) なお、このバブリック・コメントの募集の期限は、2007年1月14日で、2007年の第1四半期中に公 表する予定となっている。 上へ

農業補助金支給の透明性確保のための新たな対応(EU) 【ブリュッセル駐在員事務所 平成18年11月9日発】  欧州委員会は11月8日、共通農業政策(CAP)に係る補助金支給データに関して、各加盟国が 提供するウェブサイトへのリンク先を取りまとめたポータルサイトを公開した。  EUでは、予算の透明性を図る観点から、EUが直接支給する研究開発分野などへの補助金につ いては、すでに、その交付先や金額についてウェブサイト上で公表を開始している。一方、EU予 算の約半分を占めるCAP補助金については、EUが各加盟国に交付した後、最終的な補助金受給 者や金額などに関する情報の取扱いは各加盟国に委ねられている。  今回、公表が開始された同委員会農業総局のウェブサイトには、これらの情報をウェブサイト上 ですでに公表している11カ国の情報へのリンク先が取りまとめられているが、今後、情報の提供国 は増えると同委員会は見込んでいる。  なお、欧州理事会は、すべてのCAP補助金の受給者や金額に関する情報を2009年よりすべて公 表することに合意しており、現在議論が行われている欧州議会とは、今月末の最終合意が見込まれ ている。 上へ

ブラジルのマットグロッソ州においてニューカッスル病が発生 【ブエノスアイレス駐在員事務所 平成18年11月1日発】 ブラジル農務省(MAPA)は10月31日、マットグロッソ州ランバリドエステ郡の1農場において ニューカッスル病が発生したことを発表した。発生農場で飼養していた家きん46羽のうち、26羽は 病死し、残り20羽は殺処分されることになっている。 ウイルス確認後、家きんの移動制限などこれまでと同様の対策(週報通巻第729号参照)がとられ ている。発生農家から半径10キロメートル以内に食肉会社に仕向ける家きんを飼養する農家はない。 7月のリオグランデドスル州、8月のアマゾナス州に次ぐ、今年3回目の発生となり、またブラジ ルの鶏肉輸出量が減少している中で、鶏肉関係者はEUをはじめとする鶏肉輸入国にマイナスイメ ージを持たれることを懸念している。   上へ

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