ALIC/駐在員トピックス その他海外の農業・農産物・貿易・安全関連トピックス
平成20年(2008年)11月分
◎ 台湾の豚飼養(2008年5月末現在)、飼料高騰などで引き続き減少 【調査情報部 調査課 平成20年11月11日発】
◎ 台湾の豚飼養(2008年5月末現在)、飼料高騰などで引き続き減少 【調査情報部 調査課 平成20年11月11日発】 台湾行政院農業委員会(農林水産省に相当)が先ごろ発表したところによると、2008年5月末現在 の豚飼養戸数は1万1,271戸で、前回(2007年11月末)比5.2%減、前年同月(2007年11月末)比7.4% 減となり、引き続き減少した。経営規模別でも、いずれの階層とも前回に引き続き減少し、同委員会 は、飼料価格が高騰を続ける状況下で養豚業の経営効果や収益が低下し、廃業が相次いでいることが 如実に表れたものと分析している。 同じく、飼養頭数は651万6千頭で前回比1.9%減、前年同月比5.9%減となった。同委員会では、 飼料価格高騰により飼養戸数が減少していることに加え、需給の均衡と価格安定などを目的として、 同委員会が2007年2月(中華民国96年2月8日行政院農業委員会農牧次第0960040226号令訂正発布: 台湾の年号は1911年の辛亥革命から起算するため、中華民国96年は西暦2007年)から子豚および 経産豚の淘汰(とうた)などの措置を講じた影響によるものと分析している。地域別には、台湾南西部の主産地のうち、飼養頭数が微増した彰化県を除き、雲林県、嘉義県、 台南県、高雄県および屏東県などほとんどの県で飼養頭数が減少し、特に屏東県、台南県および雲林県 では、前回比でそれぞれ3万4千頭、2万8千頭および1万1千頭の減少、前年同月比ではそれぞれ 11万7千頭、5万4千頭および5万1千頭の減少となった。 また、1戸当たりの平均飼養頭数は578.1頭で、前回(558.7頭)比、前年同月比(568.9頭)比とも 増加した。行政院農業委員会では、飼料価格が高騰して利潤が低下する中、企業的な大規模養豚が競争 優位性を示し、生産コスト増加の波を乗り切った結果であるとしている。 今回の調査結果を踏まえ、台湾行政院農業委員会は今後の豚供給可能頭数について、2008年下半期は 443万頭、うち第3四半期(7〜9月)は219万頭、第4四半期(10〜12月)は224頭と予測している。 上へ
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