農林11号
最終更新日:2013年10月31日
機械収穫に適した 農林11号
Ni11(旧系統名RK85-1049)
【栽培適地】 沖縄県の珊瑚石灰岩土壌および沖積土壌地域
農林11号(Ni11)は、1996年(平成8年)に命名登録、同年、沖縄県の奨励品種に採用されました。早期高糖で、脱葉性、耐倒伏性にすぐれた機械収穫向きの品種です。

左:剥葉前の茎 右:剥葉し、日光にさらされた茎

芽子

立毛状態
来歴組合せ ♀KF71-299× ♂F172
Ni11は、沖縄県農業試験場さとうきび育種研究室においてKF71-299を母本、F172を父本として交配した交雑種子から実生を養成し、以後、特に早期高糖性、脱葉性に注目して選抜を重ねて育成した品種です。
重要特性
- 脱葉しやすく機械収穫に適する。
- 春植え、夏植え、株出しの収量はNCo310と比較して安定して多い。
- 糖度はNCo310より安定して高く、可製糖量は多い。
栽培上の注意
- 梢頭部葉鞘に毛群があるので、採苗時と調苗時には注意しましょう。
- 初期伸長が良好で、早期に肥培管理を実施すると増収につながります。
Ni11の形態的特性
葉長はNCo310と同程度。茎はNCo310よりやや太く長て重い。
他の品種と見分けるときのポイント
- 梢頭部葉鞘に硬い毛群があります。
- 葉は直立し、脱葉は容易です。
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