農林21号
最終更新日:2013年10月31日
早期高糖で風折抵抗性に優れ、三作型で多収 農林21号
Ni21(旧系統名RK94-4035)
【栽培適地】沖縄県久米島地域
農林21号(Ni21)は、2005年(平成17年)に命名登録、同年、沖縄県久米島地域向けの奨励品種に採用されました。早期高糖で風折抵抗性を有する品種です。

左:剥葉前の茎 右:剥葉し、日光にさらされた茎

芽子

立毛状態
来歴組合せ ♀NiF8 × ♂Ni9
Ni21は、沖縄県農業試験場さとうきび育種研究室が育成した品種です。1993年(平成5年)に沖縄県においてNiF8(農林8号)を母本、Ni9(農林9号)を父本に用いて人工交配した種子から実生を養成し、以後、特に風折抵抗性、耐干性、多収性に注目して選抜を重ねて育成しました。
重要特性
- NCo310やF177よりも糖度が高い。
- 収量もNCo310より安定して多い。
- 風折抵抗性にすぐれ、台風による潮害後でも比較的糖度が高い。
栽培上の注意
- 発芽が悪いので、植え付け苗は多めにしましょう。
- 採苗圃を設け、優良種苗の確保に努めましょう。
- 黒穂病抵抗性は「中」です。圃場で多発した場合は抜き取りの徹底、または圃場の更新をしましょう。
Ni21の形態的特性
葉長はNCo310と比較してやや短い。茎はNCo310よりもやや太い。
他の品種と見分けるときのポイント
- 他品種と比べてやや葉が広く、収穫時期でも葉色が濃い。
- 多品種と比べて梢頭部が大きい。
- 芽子は大きく、丘状に突出しており、芽翼は広い。
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