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FAO:価格上昇は見られるが、穀物需給は十分に均衡

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最終更新日:2010年9月28日

 国連食糧農業機関(FAO)によると、穀物などの国際価格が上昇していることから、9月24日、特別会合がローマで開催され、75カ国の専門家による同会合では、価格の上昇は見られているが、世界全体の需給バランスは十分に保たれており、切迫した食料危機にはつながらないとする認識で一致を得たとしている。また、会議では、食料品の価格変動を調査し、市場の透明性を高め、危機管理に対応する新たな手立てを講じるべきとの提案がなされた。
 特に、食料安全保障上、予想できない価格の急騰は脅威であることから、その根本的な原因究明に対する一層の取り組みが必要とされ、次回のFAOの分科会(世界食料安全保障会議)でも取り扱われることが検討されている。
 価格上昇の原因としては、需給のひっ迫によるのではなく、気候変動により生産量が減少した主要輸出国の政策によるとした上で、投機的な影響を受ける市場の動き、不十分な穀物需給の情報、市場の透明性の不足、予期せぬ各国の食料安全保障への対応などが挙げられている。
 FAOの政府間グループ(IGGs)によるレポートでは、小麦の国際価格は6月から6〜8割、また、トウモロコシは4割急騰したとしているが、本日、FAOが公表した「穀物需給見通しと食料事情に関する報告(Crop Prospects and Food Situation)」によると、2010年の穀物生産量は、独立国家共同体諸国(CIS諸国)における生産減などから前年を1パーセント下回るが、過去3番目となる22億3,900万トンの生産量が見通され、需給バランスは十分に保たれているとしており、国際価格は高水準であるが、それでも2008年の高騰時からは、その3分の1程度下回る水準であるとしている。

 9月26日付けファイナンシャルタイムズによると、ビルサック米国農務長官は、最近における小麦、トウモロコシなどの値上がりは深刻な問題でなく、世界全体の穀物需給はひっ迫感から程遠い状況であるとの認識を示している。
 この理由として、在庫水準が、需給がひっ迫し、新興国などで食料品値上がりによる暴動が起きた2007〜08年の水準を大きく上回ることを指摘し、穀物需給はひっ迫基調ではなく安定しており、上昇する価格は現在の国際需給を反映していないとしている。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:藤間)
Tel:03-3583-9531



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