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米国農務省、トウモロコシ、大豆ともに生産予測量を下方修正

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が10月8日に公表した10月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)の各品目の生産量は、10月1日現在の全国作況調査を反映して、トウモロコシは前月の予測値から3.8%、大豆は同2.2%下方修正された。

トウモロコシ、生産量が下方修正され在庫は大きく減少

 トウモロコシの生産予測量は、前月の予測(131億6000万ブッシェル)から4億9600万ブッシェル引き下げられ、126億6400万ブッシェル(前年度比3.4%減)になると予測されている。1エーカー当たりの収量は、6.7ブッシェル引き下げられ155.8ブッシェルとされた。これは、単収が全米2番目の生産州であるイリノイ州で最大となる14ブッシェルの引き下げ、国内最大の生産州のアイオワ州でも10ブッシェルの引き下げなど、多くのコーンベルト諸州で単収が大きく引き下げられたことが要因となっている。
 また、国内消費量は、旧穀の品質劣化が懸念される中、新穀の収穫が例年より早く進んでいることから新穀の飼料等向けが増加し、前月から1億4千万ブッシェル上方修正され、過去最高となる114億8000万ブッシェル(同3.5%増)と予測されている。一方、輸出量は供給減、価格の上昇、アルゼンチン産との競合などから、前月から1億ブッシェル引き下げられて、20億ブッシェル(同0.7%増)と予測されている。
 これらの結果、トウモロコシの2010/11年度期末在庫は大きく下方修正され、前年を47.2%下回る9億200万ブッシェルになると予測されている。これにより、トウモロコシの生産者販売価格は前月の予測より下値、上値ともに1ブッシェル当たり0.60ドル上昇して、4.60〜5.40ドルになると予測されている。

大豆は、輸出増により在庫が下方修正

 大豆の需給見通しについては、1エーカー当たりの収量が、前月の予測を0.3ブッシェル下回ったが、過去最高となった昨年の記録を上回る44.4ブッシェルと予測されている。また、生産量は、作付および収穫面積の減少から前月の予測(34億8300万ブッシェル)から7500万ブッシェル引き下げられ34億800万ブッシェル(前年度比1.5%増)になると予測されている。大豆においては、生産量が下方修正されるが、引き続き過去最高となる予測となっている。
 また、国内消費量については、搾油向けが1500万ブッシェル上方修正されたものの、種子等向けが3800万ブッシェル下方修正されたため、前月値から2300万ブッシェル下方修正された。総消費量は、中国をはじめ海外の強い需要から輸出向けが3500万ブッシェル上方修正され、1200万ブッシェル上方修正されている。これらの結果、2010/11年度の期末在庫は、前月の予測から8500万ブッシェル減の2億6500万ブッシェル(同75.5%増)と予測され、 これにより、大豆の生産者販売価格は、前月の予測より1ブッシェル当たり下値、上値ともに0.85ドル高の10.00〜11.50ドルになると予測されている。
 なお、USDAのトウモロコシおよび大豆の減産と消費増の予測は、市場関係者の予想を上回るものであったため、8日のシカゴの先物価格はUSDAの月次報告公表直後からトウモロコシ、大豆ともにストップ高となり、翌取引日以降、トウモロコシは連日で限度額まで値を上げた。12日現在においてもさらに値を上げている。
表
【中野 貴史 平成22年10月12日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部調査課 (担当:藤井)
Tel:03-3583-9532



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