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FAO:食料価格指数は2カ月連続で過去最高値を更新

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最終更新日:2011年3月4日

 国連食糧農業機関(FAO)が3月3日発表した2月の食料価格指数(注)は、1月を2.2%上回る236.0ポイントとなり、2カ月連続で過去最高値を更新した(図1)。
 食料価格指数は、2010年6月以降8カ月連続して上昇し、この間の上昇率は40.4%、また、農産物価格が高騰した近年のピークである2008年6月の224.1ポイントを5.3%上回る(図1)。
 2月の食料価格指数を食料別に見ると、上昇が著しいのは砂糖で、2月は418.2ポイントとなり、上昇が始まった5月からの9カ月間で約2倍に達している(図2)。
 食肉、牛乳・乳製品、穀物および油糧種子については過去最高値に達していないが、近年のピーク(食肉は2008年8月の170.4、牛乳・乳製品は2007年11月の268.6、穀物は2008年4月の274.3、油糧種子は2008年6月282.7)に対し、食肉は99.5%、牛乳・乳製品は85.6%、油糧種子は98.8%、穀物は92.5%、の水準まで上昇している(図2、3)。
 FAOによると、食料価格が上昇することで、特に開発途上国などでは食料供給不安による社会の混乱やインフレへの影響が指摘されている。
なお、3月の統計数値は、4月7日公表予定としている。

 注:FAOの食料価格指数(Food Price Index)は、小麦、トウモロコシ、コメ、油糧種子、牛乳・乳製品、砂糖および食肉の国際価格について、2002〜2004年を100とし、食品全体の平均価格を指数化したものである。


図1 食料価格指数〈総合〉
図2 食料別価格指数(砂糖、油糧種子、穀物)
図3 食料別価格指数(牛乳、乳製品、食肉)
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