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米国農務省、2012/13年度産の米国トウモロコシ生産量を下方修正

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は7月11日、2012/13穀物年度(9月〜翌8月)における国内外の主要農作物の需給見通しを公表した。今回の報告では、米国におけるトウモロコシの生産量は、6月29日に公表された「Acreage」を受けて作付面積は上方修正されたが、生産量は下方修正された。

生産量減少見通しにより、期末在庫も下方修正

 トウモロコシの作付面積は、先月の需給見通し(6月12日公表)では、3月の生産者意向調査に基づく数値が据え置かれていたが、6月29日に公表された「Acreage」を受けて、今回50万エーカー上方修正され9640万エーカーとなった。
 一方、収穫面積は下方修正されて8890万エーカーとなり、1エーカー当たりの単収は先月の値が下方修正され146.0ブッシェルとなったことから、生産量は先月の予測値から12.3%下回る129億7000万ブッシェルになると予測された。
 消費量については、飼料向け、エタノール向けなどの減少見通しから7億5500万ブッシェル下方修正された。
 今回、消費量が減少するものの、生産量が大きく落ち込むことが見込まれることから、期末在庫は先月の予測値より6億9800万ブッシェル下方修正され、在庫率は先月の予測値の13.7%から9.3%に低下した。
 生産者平均販売価格は、先月の値から下値、上値共に大幅に引き上げられ1ブッシェル当たり5.40〜6.40ドルになると予測された。

大豆、単収減により生産量を下方修正

 2012/13年度における大豆の作付面積は「Acreage」を受けて、先月の需給見通しから220万エーカー上回る7610万エーカーに上方修正され、収穫面積は7530万エーカーに上方修正された。
 単収は先月の予測値よりも減少し、1エーカー当たり40.5ブッシェルに下方修正された。これは、6月末から7月前半にかけて生産地域で高温状態が続いていることや4月から降雨量が少なかったためである。これにより、生産量は30億5000万ブッシェルに下方修正された。
 トウモロコシと同様の理由で、期末在庫は1000万ブッシェル下方修正され在庫率は先月の予測値の4.3%から4.2%とやや低下した。 
 生産者平均販売価格は、先月の予測値から下値、上値を1ドル引き上げて1ブッシェル当たり13.00〜15.00ドルになると予測された。
 
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【山神 尭基 平成24年7月12日発】
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