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米国農務省、2013/14年度トウモロコシ等の需給見通しを公表〜2013年農業アウトルック・フォーラムから〜

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 米国農務省(USDA)は2月21〜22日、「農業アウトルック・フォーラム2013(以下、フォーラム)」で、2013年の米国の主要農産物の需給見通しを公表した。今回の見通しは、今年のトウモロコシの生育期間中の天候が良好であり、単収がトレンド水準にまで回復し、さらにサイレージ用に収穫されるほ場が減少するという見込みに基づくものであり、非常に楽観的なものと言わざるを得ない。USDAは、昨年の春先にも今回と同様に楽観的な見通しを公表しているが、コーンベルトの西部及び北部での干ばつは依然として改善されておらず、今年の作物生育期間も乾燥傾向で推移する可能性は払しょくされていない。

2013/14年度のトウモロコシ等需給見通し

 USDAは2月22日、「穀物等の需給観測」のセッションにおいて、2013/14穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ生産量を昨年の予測を上回る見通しを公表した。

 USDAは、2月12日に公表した2022年までの長期予測(ベースライン)の中で2013/14年度の需給見通しを行っていたが、今回のフォーラムではトウモロコシの作付面積をわずかに上方修正し、生産量も前年を上回る見通しを維持した。
表

トウモロコシ、生産量は前年比35%増、期末在庫は2ケタへ

 トウモロコシの作付面積は、昨年の干ばつの影響により減産となったことから価格が高止まりしているものの、史上最大となった前年をわずかに下回る9650万エーカーを見込んでいる。1エーカー当たりの収量は、前年を40.2ブッシェル上回る164ブッシェルと過去の増産トレンドに戻る水準を見込んでおり、生産量は過去最大となる145億5300万ブッシェル(前年比34.7%増)を見込んだ。しかし、今回の見通しは、トウモロコシの生育期間中の天候が平年並みとなることを仮定したものであることに留意する必要がある。
 一方、消費は増産により価格が大きく下落するとみられることから、需要面の全ての項目(飼料等、食品等、エタノール、輸出向け)で増加すると見込んでいる。特に飼料向けは豚肉およびブロイラーの生産量の増加を背景に前年を大きく上回る54億ブッシェル(同21.3%増)を見込んでいる。
 これらの結果、トウモロコシの期末在庫は2ケタ台に回復、在庫率は2012/13穀物年度の5.6%から16.7%に増加し、需給のひっ迫感が解消されることから、生産者平均販売価格は、前年より1ブッシェル当たり2.00〜3.20ドル安い4.80ドルまで下がるとしている。

大豆、生産量は前年比13%増、期末在庫は回復へ

 大豆の作付面積は、綿花の後作や軟質冬小麦の裏作としての作付面積が増加することが見込まれることから、前年をわずかに上回る7750万エーカーを見込んでいる。1エーカー当たりの収量は、前年を4.9ブッシェル上回る44.5ブッシェルと見込み、生産量を同3億9000万ブッシェル増の34億500万ブッシェルとした。また、生産量が増加することにより、1ブッシェル当たりの生産者平均販売価格は、前年より3.8ドル安い10.5ドルとした。

  なお、2013/14年度の穀物の需給予測は、同省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が5月に公表する世界農産物需給推計の月次報告から提供される。また、生産者の作付意向調査結果は米国時間3月28日正午に公表される。

2013年の食肉需給見通し

 飼料穀物価格は2013年夏頃までは高い水準で推移すると見込まれるため、生産者は引き続き飼料コスト高にさらされることになる。しかしながら、2013/14穀物年度産の飼料穀物については、作物生育期間中の天候が良ければ、大幅な価格の低下が見込まれることから、そうなれば夏以降は生産状況が改善するものと予想される。USDAは今回のフォーラムで、食肉需給動向を以下のとおり見通した。

 牛肉生産量は、飼養頭数の減少により、前年を3%下回る1139万トン、輸出量は、前年をわずかに下回る111万トンと見込まれる。飼養頭数が減少していることから今後も生体価格は高値で推移すると見込まれ、肥育牛価格は過去最高を記録した前年水準を上回るものと予想される。 なお、干ばつの影響を受けた草地の状態が改善するに伴い、繁殖経営では更新用未経産牛を保留し、牛群の拡大を図ると見られる。この場合、すぐには十分な肥育素牛供給が見込めなくなることから、牛肉生産量が増加に転じるのは2016年以降と予想される。

 豚肉生産は、2013年上半期にあっては、高い飼料価格により収益性が低下した状況が続くと見込まれるものの、2013年の豚肉生産量は、前年を0.7%上回る1061万トンと増加の見込みとなっている。輸出量は、高騰している牛肉に対し豚肉の価格競争力が高いことなどから、過去最高を記録した前年(244万トン)を上回る248万トンと見込まれる。しかしながら、ラクトパミンをめぐるロシアとの貿易問題は輸出拡大の制限要因となることが懸念されている。なお、豚肉生産量は増加する見込みだが、牛肉とブロイラーの価格が高値で推移する見込みであることや、輸出の増加見込みを反映し、肥育豚価格は前年を上回って推移するものと見込まれている。

 飼料穀物価格が下落すれば、ブロイラー産業が最も早く反応し、2013年第4四半期には鶏肉生産が拡大すると見込まれている。これにより、年間の鶏肉生産量は、前年を0.7%上回る1692万トンになると予想される。輸出量は、過去最高を記録した前年(330万トン)をわずかに下回る329万トンと高い水準となることが見込まれる。鶏肉卸売価格(丸どり)は、高値で推移する牛肉価格に対する価格優位性と景気回復に伴う需要拡大から、生産量が増加しても高値となり、前年平均を5.7〜12.6%上回ると見込まれる。
【山神 尭基、前田 絵梨 平成25年2月26日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532



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