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ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2015年 > マット・グロッソ州、大豆の栽培禁止期間を延長

マット・グロッソ州、大豆の栽培禁止期間を延長

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 ブラジルの大豆生産量の約3割を産出するマット・グロッソ州農務局農業保護研究所(INDEA)は2月10日、各州で定めている大豆の栽培禁止期間の開始を、従来の6月1日から5月1日に早めるとした規則001/2015号を発令した。
 同州では、一般的に大豆の収穫を終えた農地でトウモロコシや綿花の作付けが順次行われるが、一部では、早めに収穫を終えた農地を対象に主に種子用としての大豆の作付けが行われており、この収穫時期が5月となっていた。今回の改正により、同州の栽培禁止期間は5月1日から9月15日までに変更(従来は9月30日まで)されたことで、同州での大豆の2期作は実質的に困難となった。この理由についてINDEAでは、大豆生産に影響を及ぼすアジアサビ病の予防・まん延防止に加え、大豆の連作障害を考慮したものとしている。一方、第2期に種子用大豆の生産を行ってきた生産者からは、今回の決定が事前に周知されていなかったことから、早くも不満の声が出始めている。同州の大豆生産地帯の中心部に位置するシノプ市農業組合では、栽培禁止期間の前倒しにより自家採種したいた大豆生産者は新たに種子を購入しなければならず、経費負担が増すとして、今回の決定に異議を申し立てる動きを見せている。なお、生産者が今回の規則に違反した場合、1ヘクタール当たり108レアル(4536円:1レアル=42円)の罰金が科せられることとなる。


・アジアサビ病(病原体:Phakopsora pachyrhizi)
 大豆の葉が落ちるのを早め、豆の形成を阻害することから、大豆の生産性低下をもたらし、経営に大きな影響を与える疾病である。ブラジルでは2001年に初めて本病が侵入したことが確認され、その後、瞬く間に全国の大豆生産州にまん延し、2001/02年度および2002/03年度は、全国で大豆生産量が大きく減少した。効果的な対処方法が見いだせないまま、2007年1月29日、ブラジル農務省は植物衛生対策の一環として、全ての大豆生産州において、本病根絶のために大豆を栽培してはいけない期間(不栽培期間:バジオサニタリオ)を設置するよう農務省訓令第2号で指示した。これを受け、現在、各州ごとに大豆のは種と収穫の時期を考慮し設定している。
【米元 健太 平成27年2月19日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609



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