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積み増すバターの民間補助在庫量(EU)

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 欧州委員会が8月26日付で公表した統計によると、バターの民間在庫補助(PSA)(注)は、PSAが発動された2014年9月以降毎週申請が続いており、累計では10カ国で合計13万8510トンとなった。
 国別に見ると、PSA発動から毎週申請しているオランダが、全体の41.6%を占めているほか、アイルランドが同16.1%、フランスが同14.2%、ドイツが同12.7%となるなど欧州の主要酪農国が連ねている。
 また、申請量から出荷量を差し引いたバターの民間補助在庫量(2015年6月末時点)は、前月から17.5%増の7万4955トンとなっている。
 なお、Eucolait(欧州乳製品輸出入・販売業者連合)によると、直近(8月17日)の週のバターの民間補助在庫量は10万4420トンとさらに積み増されている模様である。

 2015年のEUのバター生産量は、1月〜6月の累計で1026万5600トンと対前年比1.2%増となっている。
 また、平均卸売価格は、直近(8月17日)の週で100キログラム当たり283ユーロ(3万9054円:1ユーロ=138円)と今年最安値を更新しており、バターの公的買入価格である同221.75ユーロ(3万602円)に接近している。乳製品国際相場が低水準で推移する中で、さらなる下落を懸念する見方も強い。
グラフ
(注)民間在庫補助(PSA)とは、需給の緩和状況をみながら欧州委員会が期限を定めて実施するもので、民間企業が保管するバターと脱脂粉乳の保管費用の一部が補助される。対象となる乳製品を申請した期間(90日〜210日間)市場から隔離することで、需給を引き締めて域内市場価格の底上げを図ることを目的としている。
 現在の発動は、2014年8月にロシアが開始したEUなどに対する農畜産物の禁輸措置を要因とした価格下落に対処するため、同年9月から実施され、その後も価格の低迷が続いていることから3度にわたって期間が延長されており、実施期間は2016年2月29日までとされている。
【大内田 一弘 平成27年9月1日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9531



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