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一次産業省、2019/20年度までの畜産物需給見通しを公表(NZ)

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 ニュージーランド(NZ)一次産業省は6月15日、2019/20年度(7月〜翌6月。ただし、生乳生産量については6月〜翌5月)までの一次産品の需給見通しを公表した。このうち、乳製品と牛肉の需給見通しについては、以下の通り。

【乳製品】生乳生産量は増加基調、乳製品輸出は徐々に持ち直す

 2015/16年度の生乳生産量については、生産者支払乳価の引き下げに伴い酪農家の増産意欲が減退して乳用牛の淘汰が進展し、乳用牛飼養頭数が前年度比3.3%減となることを受け、186万トン(同1.6%減)となると見込んでいる(図1)。2015年12月の前回見通し(176万トン、同6.8%減)より5ポイント以上の改善がみられたが、これは、夏の気候が良好であったことによるものである。
図1 生乳生産量と乳牛飼養頭数
 2016/17年度以降の生乳生産量については、1頭当たり乳量が毎年1%程度増加することにより緩やかに増加し、2019/20年度には195万トン(2015/16年度比4.8%増)となると見込んでいる。ただし、生産者支払乳価が低迷すると、酪農家の増産意欲が減退して補助飼料給与が削減されるため、その場合生乳生産量は伸び悩む可能性があるとしている。

 2015/16年度の乳製品輸出額については、主力製品である粉乳類の国際価格低下を受け、132億NZドル(1兆円:1NZドル=76円、前年度比5.8%減)となると見込んでいる(図2)。その後、2017/18年度以降は、乳製品国際需給の回復が見込まれることから、2013/14年度の乳製品国際価格下落前の水準近くまで持ち直すとしている。
図2 乳製品輸出量と輸出額
 一方、輸出量は、2015/16年度は、乳製品国際価格の下落に伴い東南アジアや北アフリカ、中東諸国の需要増加に伴う全粉乳の輸出増を受け、全体では320万2000トン(同2.2%増)となると見込んでいる。2016年末以降は、主要な輸出先である中国の需要回復に伴い、増加傾向で推移すると見込んでいる。

【牛肉】 2015/16年度以降減少も、輸出量は高い水準で推移

 2015/16年度の牛肉生産量は、66万1000トン(前年度比2.2%減)と前年度を下回るものの、乳用牛の淘汰によると畜頭数の増加を受け、直近5年間の平均と比べると4.8%増となっている(図3)。
図3 牛肉生産量と肉牛飼養頭数の見通し
 2016/17年度の牛肉生産量については、乳用牛の淘汰が一段落すると見込まれることから、60万3000トン(同8.7%減)に減少し、その後、2019/20年度にかけてほぼ横ばいで推移すると見込んでいる。

 牛肉輸出については、2015/16年度は、中間所得者層が増加している中国や、牛群再構築期にあった米国からの強い需要を受け、輸出量では前年度と横ばいの42万トンと引き続き高水準で推移し、輸出額では30億2700万NZドル(2300億円、前年度比1.6%高)と前年度を上回って推移すると見込んでいる(図4)。
図4 牛肉輸出量と輸出額の見通し
 今後の見通しについては、最大の輸出先国である米国における牛群再構築の完了や、競合するブラジル産牛肉の輸出増といった影響はあるものの、牛肉に対する需要自体は世界的に増加傾向にあるため、輸出量、輸出額ともに、比較的高い水準での推移が続くとしている。
【竹谷 亮佑 平成28年6月21日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532



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