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ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2018年 > トラック業界によるストライキで鶏肉・豚肉業界に打撃(ブラジル)

トラック業界によるストライキで鶏肉・豚肉業界に打撃(ブラジル)

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 ブラジルの主要幹線道路で5月21日から、燃油価格の急上昇に抗議するトラック運転手のストライキにより、畜産業界に大きな被害が出ている。

 トラック業界によるストライキは以前から行われていたが、今回は大規模に行われており、主要輸出港であるサントス港やパラナグア港へと通じる道路を中心に、23州の主要幹線道路が閉鎖されている。

 このため、鶏肉、豚肉ともにブラジル国内第3位の生産企業であるAURORA社は、生産した鶏肉および豚肉のほとんどを出荷できない状況にあり、5万トンとされる保管能力の限界に達したことから、多くの主要工場が多く立地するサンタカタリーナ州をはじめとした4州15工場を、5月24日、25日の2日間にわたって稼働停止にすると発表した。今回の停止により、ブロイラー200万羽、豚4万頭が処理できないとしている。
 AURORA社はほかにも、傘下の生産者へのひな、飼料、医薬品などの配送遅れや運搬中の生体の死亡などの被害も出ているとし、被害額は生産チェーン全体で約500万レアル(約1億5330万円)と見込んでいる。なお、日本は輸入鶏肉の約7割がブラジル産であり、そのうち約1割がAURORA社から輸入されている。

 AURORA社以外でも、同様の被害に加え、輸出港に製品を運搬できなくなったことで、輸出契約が破棄されるという被害もあるとされ、鶏肉、豚肉の大手パッカーが加盟するブラジル動物性タンパク質協会は22日、緊急の委員会を設置し、被害状況の情報収集にあたると発表した。

 ブラジルの豚肉業界では、主要輸出先であったロシア向け輸出が昨年12月から停止したことで、輸出量が激減している。また、鶏肉業界においても、本年5月、EUがブラジルの食鳥処理工場20カ所からの輸入禁止を発表し、最大の生産企業であるBRF社を中心に生産調整に入っているとされており、今回の一件が両業界にさらなる悪影響をどこまで与えるのか、注目される。

【佐藤 宏樹 平成30年5月25日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805



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