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干ばつによるばれいしょの不作によりでん粉生産コストが上昇(ドイツ)

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最終更新日:2018年9月18日

 5月から続く干ばつや熱波の影響によって、欧州では小麦やトウモロコシ、大麦など多くの作物が大きな被害を受けている。でん粉用ばれいしょも例外ではなく、今年度の生産量が落ち込むため、生産コストは上昇するとされている。またそれだけではなく来年度用の種芋も不足することから、来年もさらに生産コストが上昇することが懸念されている。
 でん粉工場においても、原料用ばれいしょが不足することは明らかで、原料価格の上昇を価格へ転嫁せざるを得ない状況にある。Emsland 社は、ドイツ最大のばれいしょでん粉生産企業である一方、豆類でん粉(注)も長年生産している。同社はばれいしょでん粉の不足を豆類でん粉で一部補うことしているが、干ばつの影響は避けようがなく、ばれいし ょでん粉を原料とする製品を供給し続けるため、製品価格を上げるなどの対応を行うという。
 
注:豆類を原料とするでん粉で、アミロースを 35%程度と多く含み、またゲル化しやすいなどの特徴がある。
 
参考
干ばつによるでん粉用ばれいしょ供給がひっ迫(ドイツ)
 
 
 【岡 千晴 平成30年9月18日発】
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