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ロシア:2011/12年度の砂糖需給は例年と大きく様変わり

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最終更新日:2012年1月12日

 ロシアは砂糖の年間消費量が600万トン(注)近くに達する世界有数の消費国であり、国内生産の不足を補うため、ブラジルなどから粗糖を中心に毎年200〜300万トンを輸入している。しかし、2011/12年度(7月〜翌6月)は、てん菜の増産を背景に砂糖生産量が例年を大幅に上回り、輸入量の減少が見込まれるなど、ロシアの砂糖需給はこれまでと大きく異なる状況となっている。
(注)砂糖の数量は断りがない限り粗糖換算

好天と作付面積の増加でてん菜豊作

 ロシアでは、2011年7月下旬に2011/12年度の製糖が開始された。ロシア砂糖生産者組合によると、12月26日までの砂糖生産量は456万トン(白糖換算、粗糖換算で約492万トン)に達し、前年同期と比べ69%増加した。砂糖の大幅な増産は、原料となるてん菜の生産量が前年度から大幅に増加したことによる。前年度のてん菜生産量は、夏季に深刻な干ばつが発生し、単収が1ヘクタール当たり19.3トンに落ち込んだため2240万トン(前年度比10.1%減)に減少した。2011/12年度について、英調査会社のLMCによれば、前年度に砂糖価格が高水準で推移したことを背景に作付面積が増加し、また、単収は好天により同39.1トンと前年度から大幅に増加すると見込まれることから、てん菜生産量は前年度比約2.3倍の5050万トンに増加の見通しである。なお、作付面積の9割は11月末までに収穫が完了したとされる。
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2011/12年度の砂糖生産量は前年度比約2倍

 2011/12年度の砂糖生産量は、前述の通り12月下旬までに約492万トンに達し、既に過去最高の水準となっている。LMCは、2011/12年度の砂糖生産量は最終的に574万トンと、前年度の296万トンからほぼ倍増すると予測している。しかし、11月に入り低温で土壌が凍結したため、一部のてん菜は収穫することができず、その結果、砂糖生産量を押し下げる可能性がある。また、収穫後、製糖処理が行われるまで貯蔵されているてん菜の保存状態も最終的な砂糖生産量に影響を及ぼす可能性がある。これは、凍結状態で貯蔵されたてん菜が、その後の気温上昇などで融解すると糖度が著しく低下し、砂糖生産に使用することができなくなってしまうためである。
 このように、2011/12年度の砂糖生産量は、今後の天候やてん菜の貯蔵状態でLMC予測の570万トンから多少増減の可能性はあるものの、過去5年間の平均(340万トン)を大幅に上回り、過去最高となることは確実な状況となっている。増産に伴い、輸入量は50万トン(前年度比85.9%減)と過去5年間の平均(290万トン)を大幅に下回る見通しである。世界の主要消費国であるロシアの砂糖需給は、例年とは大きく様変わりしている。
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【日高 千絵子 平成24年1月12日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9533



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