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2011年における米国夏季生鮮野菜の収穫見通し等(カリフォルニア州を中心に)

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最終更新日:2011年7月21日

 米国農務省が先ごろ公表した2011年における米国夏季生鮮野菜の収穫見通し等は次の通り。

1 夏季生鮮野菜の収穫見通し(収穫面積)

 夏季生鮮野菜の調査地域(11州)の収穫面積は、前年比1%増の269.3千エーカー(1エーカー=40.46アール。以下同じ)と見込まれている。このうち、にんじん、カリフラワーおよび結球レタスは増加、さやいんげん、キャベツ、セルリーおよびピーマンは減少、ブロッコリーおよびきゅうりは前年並みの見込みである。また、メロンは同7%減の84.7千エーカーで、このうち、カンタロープメロンは同9%減の25.8千エーカー、ハネデューメロンは、同11%減の7.7千エーカーの見込みである。スイカは、同6%減の51.2千エーカーが見込まれている。
 全米のいちごの収穫面積は、前年比1%減の49.8千エーカーと見込まれている。また、生産量は、前年比1%減の27億7千万ポンド(1ポンド=0.45キログラム。以下同じ)、で、収量は、前年から1,200ポンド減の1エーカー当たり55,600ポンドと見込まれている。
 たまねぎの収穫面積は、前年比3%増の153.2千エーカーと見込まれている。内訳を見ると、春たまねぎが同13%増の29.2千エーカー、夏たまねぎの非貯蔵用が同4%減の18.0千エーカー、貯蔵用たまねぎが同1%増の106.0千エーカーとなっている。
 野菜の加工業者による主な加工用野菜(さやいんげん、スイートコーン、ピクルス用きゅうり、グリーンピースおよびトマト)の作付契約面積は、前年比8%減の102万エーカーであり、主な加工用野菜全てで減少している。これは、在庫増を反映して、2011年の加工用野菜の生産者価格が弱含んでいることから、生産者の生産意欲が低減したことなどによるものと考えられる。
 主な加工用野菜のうち、グリーンピースの契約面積は同13%減の162.3千エーカーで、契約生産量は前年比16%減の302.1ショートトン(1ショートトン=907キログラム。以下同じ)である。なお、トマトの契約生産量は、同1%増の1,280万ショートトンの見込みである。

・ブロッコリー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年並みの32.0千エーカーの見込みである。 同州では、6月に暖かい気候が続いたことから作柄・品質ともに良好である。

・カンタロープメロン

 全米の収穫面積は、前年比9%減の25.8千エーカーの見込みである。
 このうち、春に気温が低かったため、定植・生育ともに遅れたカリフォルニア州では、同12%減の21.4千エーカーの見込みである。
 一方、テキサス州では、2月初旬の厳しい凍結にもかかわらず予定通りに定植が行われた。同州南部では、5月中旬に収穫が始まっている。

・にんじん

 全米の収穫面積は、前年比17%増の19.8千エーカーの見込みである。
 このうち、6月に暖かい気候が続いたことから生育が良好であるカリフォルニア州では、同20%増の18.0千エーカーの見込みである。

・カリフラワー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比4%増の8.1千エーカーの見込みである。

・セルリー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比3%減の5.8千エーカーの見込みである。同州サンタマリアおよびサリナスバレーでは既に収穫が進んでいる。

・スイートコーン

 全米の収穫面積は、前年をわずかに上回り、101.7千エーカーの見込みである。
 このうち、カリフォルニア州の収穫面積は、前年比3%増の12.3千エーカーの見込みである。同州では、4月の初めから南部で収穫が始まり、6月までにサンホアキンバレー北部まで収穫が進んだ。なお、暖かい気候により作柄・品質は良好である。
 また、ニューヨーク州では、多雨により定植が遅れたものの、5月終わりには土壌の状況が改善したため、早いペースで定植が進められている。
 ペンシルバニア州では、春の多雨により定植が遅れたものの、生育は順調である。ニュージャージー州では天候に恵まれ、7月第1週には早生スイートコーンの収穫が始まった。ウィスコンシン州では、6月初旬の暖かい気候により作柄は良好である。

・ハネデューメロン

 全米の収穫面積は、前年比11%減の7.7千エーカーの見込みである。
 このうち、サンホアキンバレーで定植が進んでいるカリフォルニア州では、同11%減の6.2千エーカーの見込みである。
 なお、アリゾナ州では5月終わりに収穫が始まったものの、例年よりも気温が低いことから収穫作業がわずかに遅れている。

・結球レタス

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比6%増の34.0千エーカーの見込みである。低温と多雨により早期に定植されたものについては生育に影響が出たものの、シーズン後半に気温が上昇したことにより、品質は極めて良好である。

・トマト

 全米の収穫面積は、前年比1%減の32.6千エーカーの見込みである。
 このうち、カリフォルニア州では、同3%減の18.0千エーカーの見込みである。気温が低かったことから、4月の1か月間を通して定植が遅れ、生育速度も遅くなり、同州中部では、収穫作業の開始が例年より1週間程度遅れる見込みである。
 ミシガン州では、生育期である4月が多雨に見舞われた。ニューヨーク州では、5月が多雨に見舞われたため生育が遅れた。ニュージャージー州では5月から6月上旬まで夜間の気温が低かったため生育が遅れたものの、6月中旬から下旬にかけて高温多湿が続いたため生育状況は持ち直した。

・スイカ

 全米の収穫面積は、前年比6%減の51.2千エーカーの見込みである。
 このうち、カリフォルニア州では、春に気温が低かったため定植・生育が遅れたことから、同6%減の7.3千エーカーの見込みである。
 また、ミシシッピ州からジョージア州にかけては干ばつに見舞われ、生育に影響が出た。
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2 加工用トマトの見通し(作付面積、生産量)

 全米における2011年の契約取引については、作付面積が前年比4%減の276.5千エーカー、生産量が同1%増の1280万ショートトンとなる見込みである。
 このうち、加工用トマトの生産の大半を占めるカリフォルニア州では、同4%減の258.0千エーカー、生産量は前年をわずかに下回る1220万ショートトンの見込みである。低温と多雨により定植が遅れ、生育にも影響が出たものの、作柄は良好である。
 インディアナ州では、6月初めに大雨が続いたことにより定植が遅れた。また、オハイオ州では、晩春の多雨の影響で定植作業が遅れ、ミシガン州では、春に州全体で多雨に見舞われた。
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3 春・夏たまねぎの見通し(作付・収穫面積、生産量)

 春たまねぎについては、全米における生産量は前年比35%増の10億1千万ポンド、収穫面積は29.2千エーカーの見込みで、1 エーカー当たりの平均収量は、前年より5,800ポンド増の34,700ポンドである。
 このうち、ジョージア州では予定より早く収穫が進み、5月29日までに収穫の95%を完了した。
 テキサス州ではスケジュール通り定植が進み、生育も良好である。同州リオグランデ地域南部の収穫は3月初めに始まった。また、同州ラレードのウィンターガーデン地域の収穫は5月に始まり6月終わりまで続いた。

 非貯蔵用たまねぎについては、全米における生産量は前年比4%減の9億6,100万ポンド、収穫面積は同4%減の18.0千エーカーの見込みである。
 このうちカリフォルニア州では、生育期間中に記録的な降雨に見舞われたため、多湿によるカビの被害が発生した。
 ネバダ州では、低温と多雨により定植〜収穫に係る今年のシーズンのスタートが遅れた。ニューメキシコ州では、天候が良好であり、テキサス州では、収穫作業が行われている。一方で、ワシントン州では収穫が予定より遅れている。

 貯蔵用たまねぎについては、全米における収穫面積は前年比1%増の106.0千エーカーの見込みである。
 コロラド州では、予定通り定植が進んでいる。カリフォルニア州では、低温と多雨に見舞われた。

 全米の2010年における貯蔵用たまねぎの確定値は、生産量が前年比2%減の56 億2,000万ポンド、生産額は同19%減の5億7,400万ドルであった。100ポンド当たりの平均価格は2009年が13.50ドルであったのに対し、2010年は11.50ドルであった。春たまねぎと非貯蔵用たまねぎの合計生産額は、前年比5%増の111万ドルであった。
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【前田 絵梨 平成23年7月21日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4398



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