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2013年の日本向け中国産たまねぎ輸出量、前年比3.8%減 (中国)

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最終更新日:2014年2月21日

 2013年の中国の生鮮野菜の輸出量は、前年比7.4%増(34万7364トン増)の506万7386トンとなった※。これは主に、輸出量の5割を占めるたまねぎ等(HSコード0703)が、前年比16.3%(33万9200トン)増となったことによるものである。
  ※HSコード07.01から07.09の合計。そのうち、種ばれいしょ(0701.10)を除き、
   トリフなどその他のきのこ類(0709.59)を含んだ値

 中国の生鮮野菜輸出の半数を占めるたまねぎ等のうち、主力輸出品目であるたまねぎ(HSコード070310)の輸出量を見ると、2013年は同19.8%増の74万3096トンとなった。輸出内訳を国別に見ると、日本向け26万9478トン(前年比3.8%減)、ベトナム向け14万9125トン(同14.7%増)、マレーシア向け9万6169トン(同478.7%増)、タイ向け5万5939トン(同61.6%増)、韓国向け4万8991トン(同9.2%増)と続き、上位5カ国で輸出量全体の8割を占めた。

 2013年の日本向けの輸出状況を見ると、1月から8月は日本の府県産たまねぎの生産が良好であったことや、中国主産地での不作による輸出価格上昇などを背景に前年割れとなった。その後、9月に入り、日本のたまねぎ主産地である北海道が夏の高温少雨の影響などにより生産減となったことに加え、2013年の山東省産の出荷が本格化したことで輸出向けの供給量が回復し、輸出価格が大幅に下落した結果、中国産たまねぎの輸出が拡大した。このため、中国の対日輸出量は、12月まで前年同月を上回る状況となった。
グラフ
 2014年2月に入っても、北海道産たまねぎの減産により大玉の貯蔵量が例年に比べて少ないことなどから、国内産のたまねぎ価格は上昇基調にある。今後、府県産の出荷が始まるまでの間、国内産たまねぎ価格は平年を上回る水準で推移すると見られており、中国産たまねぎの対日輸出量の増加が見込まれている。
表
【山ア 博之 平成26年2月21日発】
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