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米国トウモロコシ:在庫の増加が確認され、価格は下落

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最終更新日:2010年10月5日

 米国農務省(農業統計局)は、9月30日に9月1日現在の米国穀物在庫を公表(年4回)しており、この中で、米国のトウモロコシ在庫は、前年同時期を2パーセント上回る結果が示されている。10月5日付けファイナンシャルタイムズによると、これは市場関係者の見通しを大きく上回る結果とされており、旧穀の繰り越し在庫が予想以上に確認されたことで、トウモロコシ価格は下落傾向にあるとしている。
 また、トウモロコシ在庫が予想を上回ったことから、米国におけるトウモロコシ需給のひっ迫懸念は、遠のいたとの見方が示されている。
 同紙によると、トウモロコシのシカゴ相場先物(期近価格)は、4.68ドル/ブッシェルあたりでの持ち合いが続いていたが、このことで10月4日(月)の価格は4.54ドル/ブッシェルとなり2.5%下落した。
 この動きは、小麦、大豆にも波及しており、小麦は0.6%下落し6.51ドル/ブッシェル、大豆は0.1%下落し10.56ドル/ブッシェルとなった。
 市場関係者によると、小麦、大豆などの価格上昇は、トウモロコシ価格の上昇に下支えされている状況にあるとした上で、穀物全体の価格上昇への懸念はトウモロコシ価格の低下により、鎮静化しつつあるとしている。
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