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欧州委、「ロシアのWTO加盟に歓迎」と表明

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 8月22日、ロシアは18年の交渉を経て、156番目のWTO加盟国となった。これについて、欧州委員会は、「EUは、18年にわたる交渉を踏まえたロシアのWTO加盟を歓迎する」と表明した。
 また、EU通商担当委員であるカレル・ドグヒュト(Karel De Gucht)氏は、「本日のWTO加盟は、ロシアにとって世界経済への更なる統合への大きな一歩である。これにより、投資と貿易は容易となり、ロシア経済の近代化を加速させ、ロシアとEU双方にとってビジネスチャンスを多く生み出すことになるだろう。私は、WTOにコミットしたとおり、ロシアが国際的な貿易ルールや基準を遵守すると信じている。」と述べた。
 EUにとって、ロシアは最大の貿易相手国であり、またロシアにとってEUは第3番目の貿易相手国である。2011年実績でみると、EUの対ロシア輸出額は1084億ユーロ(10兆8400億円:1ユーロ=100円)、輸入額は1990億ユーロ(19兆9000億円)となっている。
 WTO加盟による主な約束内容は以下のとおりである。

加盟後の市場アクセス

 WTO加盟によりロシアは、30のサービスと57の商品における市場アクセスについて二国間協定を締結した。法的拘束力のある平均関税率の上限は、2011年の10%から実施期間の最終年に7.8%へと引き下げられることとなる。また、農産物の平均関税率の上限は、現在の13.2%から10.8%へと引き下げられることになる。
 ロシアは、広範にわたる製品において関税率引き下げに同意しており、関税率引き下げの完全実施後の平均関税率は以下のとおりとなる。
平均関税率
また、綿花および情報技術製品については、現在5.4%の関税率が撤廃される。
タリフラインのうち3分の1以上については、加盟日から最終引き下げ税率が適用され、その他の品目のうち4分の1については3年以内に適用される。最も実施期間が長いのは、豚肉で8年が設定されている。

関税割当枠(TRQs)は、牛肉、豚肉、家きん肉およびホエイ製品の一部について適用される。
適用内容は以下のとおりである。
関税割当枠

農業補助金

貿易歪曲的農業支持の総額の上限については、2012年を90億ドル(7200億円、1ドル=80円)とし、2018年までに44億ドル(3520億円)まで段階的に削減される。
特定品目への集中的な支援を避けるため、加盟日から2017年末までの間、特定の品目に対する支持は年間農業支持額の30%を超えてはならない。
全ての農産品に対する輸出補助金は、ゼロを維持する。
一部の国産農産物に適用されている付加価値税の免除は、加盟時に撤廃する。
【矢野 麻未子 平成24年8月28日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805



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