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地域だより

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最終更新日:2014年8月22日

子どもたちに体験を通じて砂糖・てん菜をPR
−『わくわく夏休み子ども見学デー』−

2014年8月

札幌事務所 坂上大樹
 


 当事務所は、平成26年7月31日(木)、8月1日(金)の2日間、農林水産省北海道農政事務所(札幌市)が主催した「わくわく夏休み子ども見学デー」の会場内において、子どもたちやその保護者の方々に砂糖の価格調整制度の役割や必要性、砂糖の特性などについて学んでもらおうと、「砂糖のひみつ」と題した体験型イベント(以下「ミニ講座」)を実施した。

 わくわく夏休み子ども見学デーは、子どもたちに多岐にわたる農・林・水産業の取り組みを紹介するとともに、さまざまな体験を通じて食と農林水産業の役割や国の施策について楽しみながら学んでもらうことを目的に開催されている。

 今回で3回目となる本見学デーは、子どもとその保護者合わせて478名の来場者があった。会場では、当事務所のミニ講座の他、もみすり精米体験、等身大の牛の模型を使った乳しぼり体験、食品表示Gメンの仮想体験などができるイベントが行われた。2日間ともに、最高気温が30度を超える厳しい暑さとなったが、来場した子どもたちはそんな暑さを吹き飛ばすように元気いっぱい楽しんでいた。

 ミニ講座の会場内には、砂糖・てん菜に関するパネルを展示し、価格調整制度を分かりやすく解説したパンフレットなどを配布した他、子どもたちが砂糖の匂いを嗅いだり触れたりできるようさまざまな砂糖のサンプルを展示した。さらに、実物大のてん菜の模型を持ち込んで、その大きさや重さを感じてもらった。てん菜の産地である北海道でもてん菜を初めて見る子どもがほとんどで、その大きさに驚いた様子だった。
 
 ミニ講座では、価格調整制度の仕組みについて、パネルを使いながら小学生の子どもたちにも理解できるよう分かりやすく説明した。
 また、ミニ講座終了後、砂糖に対するイメージや価格調整制度の理解度を把握するために、ミニ講座に参加した子どもの保護者(84名【男2名:女82名】)に対してアンケートを実施した。
 
 ミニ講座に参加して砂糖の価格調整制度への理解が深まったかを尋ねたところ、「たいへん深まった」が57.1%、「ある程度深まった」が35.7%という結果であり、9割以上の保護者に理解が得られた。 

 また、砂糖に対するイメージとしては以下のような結果が得られた。(複数回答)
 
 最も回答が多かったのは、「脳や体のエネルギー源」(回答数:63)、次いで「料理に必要な調味料」(同:60)、「脳や体の疲労回復効果」(同:56)であった。 

 一方で、マイナスなイメージの回答も目立つ。マイナスのイメージとして最も多いのは、「虫歯の原因」(同:52)、次いで「食べると太る」(同:51)であった。

 ミニ講座の中での質疑応答や会話の中でも砂糖について誤解している保護者が多く、砂糖に対する誤解を払拭し、マイナスイメージを好転させる地道な啓蒙活動の必要性を改めて痛感した。 

 子育て世代に対して「知ってもらう機会を増やす」「正しい知識を普及する」という観点から、今後もこのようなイベントの場を積極的に活用していきたい。同時に、価格調整制度の理解浸透に関する取り組みについても引き続き尽力していきたい。 

 ミニ講座の中で、子どもたちに砂糖について学んでもらおうと、砂糖やてん菜に関するクイズを実施したので、抜粋して紹介をしたい。

 皆さまは、何問、正解することができるでしょうか。  

(注)クイズの正解は末尾に掲載
 

答え:第1問:A、第2問:B、第3問:B、第4問:A、第5問:A

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713