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4. 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2014年9月時点予測)

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最終更新日:2014年10月10日

4. 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2014年9月時点予測)

2014年10月

ブラジル

 
【生産・貿易動向】
2014/15砂糖年度の砂糖生産量は、前年比やや減少の見込み

 2014/15砂糖年度(4月〜翌3月)のサトウキビの収穫面積は前年度と同じ889万ヘクタールの見込である。サトウキビの生産量は6億3419万トン(前年度比3.0%減)、甘しゃ糖の生産量は3830万トン(粗糖換算(以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算で記載)、同3.0%減)、砂糖輸出量は2500万トン(同7.6%減)となる見通しである(表2)。

 一方、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA(注))が公表した2014/15年度の4月から8月までの製糖実績報告によると、8月に入って以降、収穫に適した天候が続いており、ブラジル中南部地域のサトウキビ生産量は3億7272万トン(前年同期比2.0%増)で、甘しゃ糖度が前年同期比3.7ポイント増の14.3%になったことから、同地域の甘しゃ糖の生産量は2093万トン(同4.4%増)、エタノール生産量は16億1500万リットル(同4.5%増)と前年を上回るペースとなっている。

(注)ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)は、ブラジル全体の甘しゃ糖生産量の9割を占める中南部地域を所管している団体。
 
 

インド

 
【生産動向】
2013/14年度の砂糖生産量は前月予測から20万トン増、輸出量は大幅上方修正

 2013/14砂糖年度(10月〜翌9月)の生産量は、前月予測から増加した。同年度のサトウキビの収穫面積は、前月予測から4万ヘクタール増加し506万ヘクタール(前年度比4.4%減)、生産量は前月予測から271万トン増の3億5889万トン(同3.0%減)の見込みである。この結果、甘しゃ糖の生産量は前月予測から20万トン増加の2650万トン(同3.0%減)の見込みである。砂糖輸出量については、粗糖の輸出補助金の効果により、前月予測から123万トンの増加の303万トン(同161.7%増)の見込みに上方修正された(表3)。

 また、2014/15砂糖年度のサトウキビの収穫面積は、485万ヘクタール(同4.0%減)とやや減少するものの、現在のは種時期の天候が良く、単収が平均で1ヘクタール当たり76.7トン(同8.0%)とかなり増加することから、サトウキビの生産量は3億7243万トン(同3.8%増)、甘しゃ糖の生産量は2750万トン(同3.8%増)とやや増加する見通しである。

 なお、主なは種時期である7〜8月の降雨量は、7月は平年を10%下回るまで回復、8月は平年並みまで回復したことから、は種は順調に進んでおり8月28日までに472万ヘクタール(前年同日比6.6%減)のは種が終了している。
 

中 国

 
【生産動向】
2013/14年度の砂糖生産量は前年度比わずかに増加

 2013/14砂糖年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、197万ヘクタール(前年度比2.0%増)、生産量は1億2992万トン(同2.0%増)、国内の砂糖生産の約9割を占める甘しゃ糖の生産量は1327万トン(同2.0%増)とわずかな増加が見込まれている。(表4)。

 一方、てん菜の収穫面積は31万ヘクタール(同2.0%増)、生産量は1285万トン(同2.0%増)、てん菜糖の生産量は120万トン(同2.0%増)と前年度に比べわずかな増加が見込まれている。この結果、中国全体の砂糖生産量は、1448万トン(同2.0%増)と見込まれている。

 また、2014/15年度のサトウキビの収穫面積は182万ヘクタール(同7.8%減)、生産量は1億1981万トン(同7.8%減)、甘しゃ糖の生産量は1224万トン(同7.8%減)の見通しである。一方、てん菜の収穫面積は28万ヘクタール(同7.8%減)、生産量は1185万トン(同7.8%減)、てん菜糖の生産量は111万トン(同7.8%減)の見通しである。
 
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