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4. 日本の主要輸入先国の動向(2016年1月時点予測)

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最終更新日:2016年2月10日

4. 日本の主要輸入先国の動向(2016年1月時点予測)

2016年2月

 日本の2014年の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード1701.14‐110)の輸入量は、132万6355トン(前年比4.0%減)となった。輸入先国の割合を見ると、タイが58.0%(同7.3ポイント増)、豪州が30.0%(同2.5ポイント減)、南アフリカが6.9%(同2.6ポイント増)、フィリピンが3.2%(同4.9ポイント減)、グアテマラが1.7%(同2.6ポイント減)と、この5カ国で輸入量のほぼ全量を占めている(財務省「貿易統計」)。

 主要輸入先国のうち、タイおよび豪州は毎月、南アフリカ、フィリピン、グアテマラについては、原則として3カ月に1回の報告とし、今回は南アフリカを報告する。
 
2015/16年度の砂糖生産量は前年度並み、輸出量は大幅増の見込み
 2015/16砂糖年度(10月〜翌9月)は、前年度に引き続きコメからの転換が推進されており、サトウキビの収穫面積は151万ヘクタール(前年度比1.1%増)、生産量は1億800万トン(同1.9%増)と、ともにわずかな増加が見込まれている(表6)。 砂糖の生産量は、平均的な製糖歩留まりであれば、1203万トン(同0.2%減)とほぼ前年度並みと予想されている。

 サトウキビ砂糖委員会事務局(OCSB)は、1月時点の2015/16年度の砂糖の生産予測を、前回予測の1160万トンから1000万トンに下方修正した。これは、2015年から続いている干ばつの影響により、産糖量の低下が懸念されるためとしている。

 また、OCSBによると、砂糖の生産量は、今後5年間にさらに500万トンの増加が予測されている。これは、政府が、生産者に対し収益性の高いサトウキビへの転換を奨励していることに加え、製糖工場の生産能力の拡大や新規ほ場の増加が見込まれていることによるものである。OCSBでは、この増産が実現すれば、主にアジア向けの輸出強化やエタノール増産へつながるとしている。

 一方、砂糖の輸出量は、インドネシアへの粗糖の輸出に加え、ミャンマーやスーダンなどへの精製糖の輸出が好調なことから、1077万トン(同31.6%増)と大幅な増加が見込まれている。
 
 
 
2015/16年度の砂糖生産量はかなり増加、輸出量は大幅増の見込み
 2015/16砂糖年度(4月〜翌3月)のサトウキビの収穫面積は、41万ヘクタール(前年度比9.1%増)とかなり増加と見込まれ、主産地であるクイーンズランド(QLD)州の特に北部が生育時期の天候に恵まれたことから、生産量は3480万トン(同7.5%増)とかなりの増加が見込まれている(表7)。これにより、砂糖の生産量は508万トン(同11.1%増)とかなり増加し、インドネシアや韓国への粗糖の輸出が好調なことから、輸出量は416万トン(同21.0%増)と大幅な増加が見込まれている。

 一方、豪州農業資源経済科学局(ABARES)が発表した2015年12月時点の2015/16年度の生産予測によると、砂糖の生産量は480万トン(前年度比5.0%増)、輸出量は348万トン(同7.0%増)と、ともに増加と予測されている。

 去る2015年12月2日に、QLD州議会により可決された砂糖産業法の改正案(注)は、12月17日をもって正式に施行され、サトウキビ生産者が製糖企業との間で収益分配に関する交渉を行う権利が、法的効力を持つものとなった。

(注)外資系製糖企業3社が、2017年よりQLD砂糖公社(製糖業界が運営している粗糖輸出および国内販売を行っている組織)を介さず粗糖輸出を行うことを発表したことを受け、サトウキビ生産者は、製糖企業優位の契約体制への懸念から、製糖企業との収益分配に関する交渉権の法制化を求めていた。
 
 
2015/16年度の砂糖生産量、輸出量はともに大幅減の見込み
  2015/16砂糖年度(4月〜翌3月)のサトウキビの収穫面積は、25万ヘクタール(前年度比8.3%減)とかなり減少し、前年から続いている干ばつの影響により単収も低下していることから、生産量は1488万トン(同16.2%減)と大幅な減少が見込まれている(表8)。

 これにより、砂糖の生産量は176万トン(同23.0%減)と大幅な減少が見込まれている。これを受け、輸出量も20万トン(同74.9%減)と大幅な減少が予想されている。
 
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